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WEB問題集

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第309回:
“人体の働きと医薬品 Part52”は全部で10問です。
さぁ、やってみよう!

小腸に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

  • (a)小腸のうち、十二指腸に続く部分の概ね上部20%が空腸、残り約80%が回腸である。
  • (b)十二指腸には、膵臓からの膵管と胆嚢からの胆管の開口部があって、それぞれ膵液と胆汁を腸管内へ送り込んでいる。
  • (c)小腸は6~7mの管状の臓器で、十二指腸、空腸、回腸の3部分に分かれている。
  • (d)空腸で分泌される腸液(粘液)に、腸管粘膜上の消化酵素が加わり、消化液として働く。

  1. (a)正, (b)正, (c)正, (d)誤
  2. (a)正, (b)正, (c)誤, (d)誤
  3. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)正
  4. (a)誤, (b)正, (c)正, (d)正
  5. (a)誤, (b)誤, (c)誤, (d)正
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答え
4
<解説> a 小腸のうち、十二指腸に続く部分の概ね上部40%が空腸、残り約60%が回腸である。

呼吸器系に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

  • (a)肺自体には肺を動かす筋組織がないため、自力で膨らんだり縮んだりするのではなく、横隔膜や肋間筋によって拡張・収縮して呼吸運動を行う。
  • (b)鼻汁にはホルモンが含まれ、気道の防御機構の一つとなっている。
  • (c)呼吸器は常時外気と接触する器官であり、様々な異物、病原物質の侵入経路となるため、幾つもの防御機構が備わっている。
  • (d)鼻腔から気管支までの呼気及び吸気の通り道を気道といい、そのうち、気管から気管支、肺までの部分を上気道という。

  1. (a,b)
  2. (a,c)
  3. (b,d)
  4. (c,d)
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答え
2
<解説> b 鼻汁にはホルモンでなくリゾチームが含まれ、気道の防御機構の一つとなっています。
d 気管から気管支、肺までの部分を上気道でなく下気道といいます。上気道は鼻腔、咽頭、喉頭までです。

末梢神経系に関する記述のうち、正しい組み合わせはどれか。

  • (a)交感神経系と副交感神経系は、一方が活発になっているときには他方は活動を抑制して、効果器を制御している。
  • (b)自律神経系は、交感神経系と副交感神経系からなる。
  • (c)汗腺を支配する交感神経の節後線維の末端から放出される神経伝達物質は、ノルアドレナリンである。
  • (d)交感神経の節後線維の末端から放出される神経伝達物質は、汗腺を支配する交感神経を除き、ドパミンである。

  1. (a,b)
  2. (a,c)
  3. (b,d)
  4. (c,d)
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答え
1
<解説> c 汗腺を支配する交感神経の節後線維の末端から放出される神経伝達物質は、例外的にアセチルコリンである。
d 交感神経の節後線維の末端から放出される神経伝達物質は、ノルアドレナリンである。

肝臓に関する記述のうち、正しい組み合わせはどれか。

  • (a)肝臓に蓄えられたグリコーゲンは、血糖値が下がったときなど、必要に応じてブドウ糖に分解されて血液中に放出される。
  • (b)肝臓では、必須アミノ酸以外のアミノ酸を生合成することができる。
  • (c)肝臓は、脂溶性ビタミンであるビタミンA、D等を貯蔵することはできるが、ビタミンB6やビタミンB12等の水溶性ビタミンは貯蔵することができない。
  • (d)アルコールは、胃や小腸で吸収されるが、肝臓へと運ばれて、一度酢酸に代謝されたのち、さらに代謝されてアセトアルデヒドになる。

  1. (a,b)
  2. (a,c)
  3. (b,d)
  4. (c,d)
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答え
1
<解説> c 肝臓は、脂溶性ビタミンと水溶性ビタミンどちらも貯蔵することができる。
d アルコールは、一度アセトアルデヒドに代謝されたのち、さらに代謝されて酢酸になる。

耳に関する記述のうち、正しい組み合わせはどれか。

  • (a)内耳は、聴覚器官である前庭と、平衡器官である蝸牛の2つの部分からなる。
  • (b)中耳は外耳と内耳をつなぐ部分で、鼓膜、鼓室、耳小骨、耳管からなる。
  • (c)耳は、聴覚情報と平衡感覚を感知する器官で、外耳、中耳、内耳からなる。
  • (d)小さな子供は、耳管が細く短くて、走行が傾いているため、鼻腔からウイルスや細菌が侵入し感染が起こりやすい。

  1. (a,b)
  2. (a,c)
  3. (b,c)
  4. (c,d)
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答え
3
<解説> a 内耳は、聴覚器官である蝸牛と、平衡器官である前庭の2つの部分からなる。
d 小さな子供は、耳管が太く短くて、走行が水平に近いため、鼻腔からウイルスや細菌が侵入し感染が起こりやすい。

大腸に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

  • (a)直腸は、大腸の終末の部分で、肛門へ続いている。
  • (b)通常、糞便の成分の大半は食物の残滓で、そのほか、はがれ落ちた腸壁上皮細胞の残骸(15~20%)や腸内細菌の死骸(10~15%)が含まれ、水分は約5%に過ぎない。
  • (c)大腸内には腸内細菌が多く存在し、腸管内の食物繊維(難消化性多糖類)を発酵分解する。
  • (d)大腸の腸内細菌は、カルシウム定着に必要なナトリウム等の物質も産生している。

  1. (a,b)
  2. (a,c)
  3. (b,d)
  4. (c,d)
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答え
2
<解説> b 通常、糞便の成分の大半は水分で、そのほか、はがれ落ちた腸壁上皮細胞の残骸(15~20%)や腸内細菌の死骸(10~15%)が含まれ、食物の残滓は約5%に過ぎない。
d ビタミンK等の物質も産生している。

医薬品の吸収、代謝、排泄に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

  • (a)鼻腔の粘膜に医薬品を適用する場合、その成分は循環血液中に移行しないため、一般用医薬品には全身作用を目的とした点鼻薬はない。
  • (b)医薬品の有効成分が代謝を受けると、作用を失ったり、作用が現れたり、あるいは体外へ排泄されやすい脂溶性の物質に変化する。
  • (c)有効成分が皮膚から浸透して体内の組織で作用する医薬品の場合、浸透する量は皮膚の状態、傷の有無やその程度などによって影響を受ける。
  • (d)血液中の薬のうち、代謝、排泄されるのは血漿タンパク質と結合していないものである。

  1. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)誤
  2. (a)正, (b)正, (c)誤, (d)誤
  3. (a)誤, (b)誤, (c)正, (d)正
  4. (a)誤, (b)正, (c)正, (d)誤
  5. (a)正, (b)誤, (c)誤, (d)正
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答え
3
<解説> a 一般用医薬品には全身作用を目的とした点鼻薬はないが、その成分は循環血液中に移行する。
b 水溶性の物質に変化する。

ショック(アナフィラキシー)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

  • (a)発症後の進行が非常に速やかな(通常、2時間以内に急変する。)ことが特徴である。
  • (b)発症後、直ちに救急救命処置が可能な医療機関を受診する必要がある。
  • (c)一旦発症すると、病態は急激に悪化することが多く、適切な対応が遅れるとチアノーゼや呼吸困難等を生じ、致命的な転帰をたどることがある。
  • (d)医薬品によるショックは、以前にその医薬品によって蕁麻疹等のアレルギーを起こしたことがある人では起きる可能性が高い。

  1. (a)正, (b)正, (c)正, (d)誤
  2. (a)正, (b)正, (c)誤, (d)誤
  3. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)正
  4. (a)正, (b)正, (c)正, (d)正
  5. (a)誤, (b)誤, (c)誤, (d)正
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答え
4
<解説> ショック(アナフィラキシー)は原因となる主な薬として抗生物質や解熱鎮痛成分などは特に注意が必要であるが基本的には、すべての薬で起こる可能性があり、完全に防ぐことは困難であるとされている。

医薬品の副作用として現れる肝機能障害に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

  • (a)軽度の肝障害の場合、自覚症状がなく、健康診断等の血液検査で初めて判明することが多い。
  • (b)肝機能障害が疑われた時点で、原因と考えられる医薬品の使用を中止し、医師の診療を受けることが重要である。
  • (c)医薬品の副作用として現れる肝機能障害には、中毒性とアレルギー性の2つのタイプがある。
  • (d)アレルギー性の肝機能障害は、有効成分又はその代謝物の直接的肝毒性が原因で起きる。

  1. (a)正, (b)正, (c)誤, (d)誤
  2. (a)正, (b)正, (c)正, (d)誤
  3. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)正
  4. (a)誤, (b)正, (c)正, (d)正
  5. (a)誤, (b)誤, (c)誤, (d)正
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答え
2
<解説> d 有効成分又はその代謝物の直接的肝毒性が原因で起きるのは中毒性の肝機能障害である。
アレルギー性の肝機能障害は有効成分に対する抗原抗体反応が原因で起きます。

医薬品の副作用として現れる排尿困難や尿閉に関する記述のうち、正しいものの組みあわせはどれか。

  • (a)排尿困難は前立腺肥大の症状なので女性には現れない。
  • (b)初期段階で適切な対応が図られるよう、尿勢の低下等の兆候に留意することが重要である。
  • (c)副交感神経系の機能を亢進する作用がある成分が配合された医薬品を使用すると、膀胱の排尿筋の収縮が抑制され、尿が出にくい、尿が少ししか出ない、残尿感がある等の症状を生じることがある。
  • (d)多くの場合、原因となる医薬品の使用を中止することにより症状は速やかに改善するが、医療機関における処置を必要とする場合もある。

  1. (a,b)
  2. (a,c)
  3. (b,d)
  4. (c,d)
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答え
3
<解説> a 前立腺肥大は男性だけの症状であるが、医薬品の副作用として現れる排尿困難や尿閉は女性においても報告されている。
c亢進する作用がある成分でなく 副交感神経系の機能を抑制する作用がある成分

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