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WEB問題集

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第23回:
“人体の働きと医薬品 Part5”は全部で10問です。
さぁ、やってみよう!

以下の作用のうち交感神経系の働きの組み合わせはどれか。

  1. 胃液分泌亢進
  2. 心拍数増加
  3. 気管支狭窄
  4. 瞳孔散大
  1. (1,2)
  2. (2,3)
  3. (1,4)
  4. (2,4)
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答え
4
<解説> 自律神経は交感神経と副交感神経からなる。概ね、交感神経系は体が闘争や恐怖等の緊張状態に対応した態勢をとるように働き、副交感神経は体が食事や休憩等の安息状態となるように働く。

薬の吸収に関する以下の記述のうち、間違っているものはどれか。

  1. 咀嚼剤は口腔粘膜から吸収されて、肝臓で代謝を受けて全身へ巡る。
  2. 坐剤は内服薬より、全身作用が速やかに現れる。
  3. 内服薬の多くは主として小腸で吸収される。
  4. 眼の粘膜に適用する点眼薬についてはすぐに涙道へ流れてしまい、全身作用をもたらすほど吸収されない。
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答え
1、4
<解説> 1 咀嚼剤は有効成分が口腔粘膜から吸収されて、全身作用を現すが、口腔内の静脈は肝臓を経由しないため、吸収されて循環血液中に入った成分は初回、肝臓で代謝を受けることなく全身へ巡る。
4 点眼剤が鼻粘膜、口腔粘膜から吸収され全身を巡ることや、少量でも眼粘膜から吸収されることも考えられる。

以下の薬の代謝・排泄の流れに関する記述で(  )内に当てはまる正しい語句はどれか。

医薬品の成分は(1)の機能が低下した人では、正常な人に比べて、循環血液中に多く到達することになり、また、(2)の機能の低下した人では正常の人よりも循環血液中に存在する時間が遷延し、効き目が強すぎたり、(3)を生じたりしやすくなる。

  1. (1)心臓, (2)肝臓, (3)中毒
  2. (1)肝臓, (2)腎臓, (3)副作用
  3. (1)腎臓, (2)肝臓, (3)無効果
  4. (1)心肺, (2)腎臓, (3)副作用
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答え
2
<解説> 消化管で吸収された医薬品の成分は、消化管の毛細血管から血液中へ移行する。その血液は門脈を経由して肝臓に入る。肝臓での酵素の働きにより代謝を受け、循環血液中に移行し、未変化またはその代謝物が濾過され、大部分は尿中に排泄される。

薬の体内動態について(  )内に当てはまる正しい語句の組み合わせはどれか。

医薬品がその薬効をもたらすには、有効成分がその対象である器官や組織にある一定以上到達する必要がある。そのため、医薬品が摂取された後、成分の吸収が進むにつれて、その(1)が上昇し、ある閾値を越えたときに生体の反応として薬効がもたらされる。(1)はある時点で(2)に達すると、代謝および排泄が進むにしたがって徐々に低減していく。やがて(1)が(3)を下回ると、薬効は消失する。

  1. (1)血中濃度, (2)最小血中濃度, (3)最高有効濃度
  2. (1)有効濃度, (2)最高有効濃度, (3)最小有効濃度
  3. (1)体内濃度, (2)最小有効濃度, (3)最高血中濃度
  4. (1)血中濃度, (2)最高血中濃度, (3)最小有効濃度
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答え
4
<解説> 一度に大量の医薬品を摂取したり、十分な間隔を開けずに追加摂取して血中濃度を高くしても、ある一定以上で薬効は頭打ちになり、むしろ有害な作用が現れやすくなる。

内服薬に関する以下の記述のうち正しいものはどれか。

  1. 高齢者や乳幼児は粉薬より錠剤のほうが飲み込みやすい。
  2. 錠剤は口の中で噛み砕いて服用してもよい。
  3. 内服薬の錠剤は胃や腸で崩壊して、薬効をもたらす。
  4. 経口液剤は坐剤よりも早く効果を現す。
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答え
3
<解説> 錠剤には胃の中で溶け具合を調節するために錠剤の表面をコーティングしているものもあり、噛み砕いたり、口の中で舐めたりしない。bはチュアブル錠で可能である。高齢者や乳幼児は固形製剤が飲み込みにくい。又、水薬と比べても座薬は最初、肝臓で代謝を受けずに血中を循環するため早く効く。

医薬品の剤型に関する記述で正しいものの組み合わせはどれか。

  1. カプセル剤の原料として用いられている素材でアレルギーは起きない。
  2. OD錠とは、チュアブル錠のことである。
  3. 内用液剤は服用した後、比較的速やかに消化管から吸収される。
  4. トローチ剤は口の中で噛み砕いて服用すると効果が減少する。
  1. (1, 2)
  2. (2, 3)
  3. (3, 4)
  4. (4, 1)
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答え
3
<解説> 1 カプセル剤の原材料として広く用いられているのは、ブタなどのタンパク質を主成分としているゼラチンのためアレルギーを持つ人では避ける必要がある。2 OD錠は『Oral Disintegrant』の略で、口腔内崩壊錠のことである。

以下の外用薬の剤型について間違っているものはどれか。

  1. クリームは適用部位を水で洗い流しやすくする場合に用いる。
  2. 液剤は、適用した部位に直接的な刺激感があってはならない。
  3. 軟膏剤は皮膚が乾燥しやすい季節に向いている。
  4. 貼付剤に薬効の持続は期待できない。
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答え
4
<解説> 貼付剤は薬効の持続は期待できるが、適用部位によってはかぶれが起こる可能性がある。

以下の症状の中で偽アルドステロン症にあてはまるものはどれか。

  1. 顔や上半身の紅潮・熱感、皮膚の痒み、蕁麻疹、口唇や舌・手足のしびれ感、むくみ、吐き気、顔面蒼白、手足が冷たくなる、冷や汗、息苦しさなどが突如現れ、発症すると急速に症状が進行して、チアノーゼや呼吸困難を生じ、適切な対応が遅れれば致命的な転帰をたどるおそれがある。
  2. 全身が広範囲にわたって赤くなり、全身の10%以上に熱傷様の水泡、皮膚の剥離等が認められ、かつ高熱を伴う。
  3. 体内に塩分と水が貯留し、体からカリウムが失われたことに伴う症状であって、尿量の減少、手足の脱力、血圧上昇、筋肉痛、倦怠感、手足のしびれ、頭痛、むくみ、喉の渇き吐き気・嘔吐等が見られる。
  4. 高熱を伴って、発疹、発赤、熱傷様の水泡等の激しい症状が、比較的短期間に全身の皮膚、口腔の粘膜、眼の角膜・結膜に現れる。
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答え
3
<解説> 1のアナフィラキシーは医薬品の成分等に対する即時型の過敏反応である。2は中毒性皮膚壊死症で、最初に報告した医師の名前にちなんでライエル症候群とも呼ばれる。3は薬剤のアルドステロン類似作用によって副腎皮質からのアルドステロン分泌が減っているにもかかわらず生じることから偽アルドステロン症と呼ばれている。4は皮膚粘膜症候群のことで、最初に報告をした2人の医師の名前にちなんでスティーブンス・ジョンソン症候群とも呼ばれる。

医薬品の副作用でも起こることがある、肝機能障害について正しいものはどれか。

  1. 一般に自覚症状で気づくものである。
  2. 皮膚の色が黒くなることで気づくことがある。
  3. 医薬品が原因と考えられる場合、肝不全に至ることはない。
  4. 尿の色が濃くなることもある。
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答え
4
<解説> 肝機能障害は自覚症状が見られず、健康診断等の血液検査で初めて判明する場合が多い。ビリルビンが胆汁中へ排泄されず血液中に滞留して、皮膚や結膜が黄色くなることがある。尿の色が濃くなるのは過剰なビリルビンが尿中に排泄されるためである。又薬剤性の肝障害を放置し、原因薬剤をそのまま服用し続けると、肝不全から死亡することもあるので、できるだけ早期に医師の診察を受けるべきである。

以下の記述はある副作用の症状についてである。その副作用の正しい名称はどれか。

腸管自体は閉塞を起こしていなくても、腸管運動が麻痺して腸内容物の通過が妨げられ、激しい腹痛、嘔吐、腹部膨満感を伴う著しい便秘が現れる。

  1. 消化性潰瘍
  2. 胆石症
  3. O-157
  4. イレウス様症状
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答え
4
<解説> 腸内容物の通過が阻害された状態をイレウス(腸閉塞)という。

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