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WEB問題集

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第183回:
“人体の働きと医薬品 Part31”は全部で10問です。
さぁ、やってみよう!

交感神経と副交感神経が各効果器に及ぼす作用に関する以下の記述について正しいものの組み合わせはどれか。

  • (a)
    [効果器]:唾液腺、[交感神経]:少量の粘性の高い唾液を分泌、[副交感神経]:唾液分泌亢進
  • (b)
    [効果器]:胃、[交感神経]:胃液分泌亢進、[副交感神経]:血管の収縮
  • (c)
    [効果器]:腸、[交感神経]:運動亢進、[副交感神経]:運動低下
  • (d)
    [効果器]:末梢血管、[交感神経]:収縮、[副交感神経]:拡張

  1. (a,b)
  2. (c,d)
  3. (a,c)
  4. (b,d)
  5. (a,d)
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答え
5
<解説> 胃液分泌亢進や腸の運動亢進は副交感神経系が支配している。

薬の代謝及び排泄に関する以下の記述のうち誤っているものはどれか。

  1. 消化管から吸収された医薬品の成分は消化管の毛細血管から血液中に移行し、門脈を経由して肝臓に入る。
  2. 肝機能の低下した人では正常な人に比べて、循環血液中に医薬品の成分が到達しにくくなり、効果が減弱されることがある。
  3. 医薬品の成分は血液中で血漿蛋白質と結合した複合体を形成している。複合体を形成している分子には酵素は作用しない。
  4. 皮膚から循環血液中へ移行した医薬品成分は初め、肝臓で代謝を受けることなく血流に乗って全身へ巡る。
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答え
2
<解説> 肝機能の低下した人では循環血液中に医薬品の成分がより多く到達することになり、効き目が強すぎたり、副作用を生じやすくなる。

剤型に関する以下の記述のうち誤っているものはどれか。

  1. 錠剤は医薬品が飛び散らずに服用できる点や、医薬品がもつ苦みや刺激性を口中で感じることなく服用でき、高齢者や小児にも適した剤型である。
  2. クリーム剤は適用部位を水で洗い流しやすくする場合に適している。
  3. 貼付剤は皮膚に粘着させて用いる剤型であり、有効成分が一定期間留まるため、薬効の持続が期待できる。
  4. カプセルの原材料として広く用いられているゼラチンはブタ等の蛋白質であるため、アレルギーを持つ人では使用を避ける必要がある。
  5. 噴霧剤は有効成分を霧状にする等して、局所に吹き付ける剤型である。手では塗りにくい部位に用いる。
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答え
1
<解説> 錠剤は固形製剤で一定の大きさを有するため、高齢者、乳幼児等の場合飲み込みにくいことがある。

医薬品が原因となるショック(アナフィラキシー)に関する以下の記述のうち正しいものはどれか。

  1. ショックは医薬品の成分に対する即時型の過敏反応で、発生頻度は高い。
  2. 発症してから進行が非常に速い(2時間以内)ことが特徴である。
  3. 以前にその医薬品の使用によって蕁麻疹等のアレルギーを起こしたことがある人では起きるリスクが低いとされている。
  4. 顔面紅潮・熱感、皮膚の痒み、蕁麻疹等の症状が現れるが死に至るおそれはない。
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答え
2
<解説> ショックは即時型の過敏反応で発生頻度は低い。また以前にその医薬品の使用によって蕁麻疹等のアレルギーを起こしたことがある人では起きるリスクが高い。適切な対応が遅れれば致命的な転帰をたどるおそれがある。

第1欄に記述する症状から医薬品の副作用として最も関連すると考えられるものは下記のどれか。

第1欄
 急性で、首筋の突っ張りを伴った激しい頭痛、発熱、吐き気・嘔吐、意識混濁等の症状が現れる。

  1. 消化性潰瘍
  2. 偽アルドステロン症
  3. 間質性肺炎
  4. 無菌性髄膜炎
  5. 皮膚粘膜眼症候群
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答え
4
<解説> 無菌性髄膜炎とは髄膜炎のうち髄液に細菌・真菌が検出されないものをいい、ウイルスが原因で起きる場合が多いが、医薬品の副作用として生じることがある。全身性エリトマトーデス、混合性結合組織病、関節リウマチ等の基礎疾患がある人で、発症するリスクが高いとされる。

医薬品が原因となって起こるイレウス様症状に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

  • (a)腸管自体は閉塞を起こしていなくても、腸管運動が麻痺して腸内容物の通過が妨げられると起こる。
  • (b)激しい腹痛やガス停止、嘔吐、腹部膨満感を伴う著しい下痢が現れる。
  • (c)小児や高齢者では起こりにくい。
  • (d)悪化すると腸管内に貯留した消化液が逆流し、激しい嘔吐が起こり水分や電解質が失われ、脱水症状を起こすことがある。

  1. (a,b)
  2. (c,d)
  3. (a,c)
  4. (b,d)
  5. (a,d)
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答え
5
<解説> 小児や高齢者のほか、普段から便秘傾向のある人は発症のリスクが高いとされている。激しい腹痛やガス停止、嘔吐、腹部膨満感を伴う著しい便秘が現れる。

医薬品による眼圧上昇について、誤っているものを1つ選びなさい。

  1. 眼球内の角膜と水晶体の間を満たしている房水が排出されにくくなると、眼圧が高くなる。
  2. コリン作動成分が配合された医薬品の使用によって眼圧上昇が誘発されることがある。
  3. 眼圧の上昇に伴って、頭痛や吐き気・嘔吐等の症状が現れることがある。
  4. 症状が長引いたまま放置された場合には、視神経が損傷して不可逆的な視覚障害に至るおそれがある。
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答え
2
<解説> 抗コリン成分は眼圧上昇を誘発するおそれがある。

次の皮膚の構造についての記述で誤っているものを1つ選びなさい。

  1. ヒトの皮膚表面には常に一定の微生物が付着しており、それらの微生物の存在によって、皮膚の表面での病原菌の繁殖が抑えられ、また病原菌の体内への侵入が妨げられている。
  2. 汗はアポクリン腺から分泌される。
  3. 皮脂腺は腺細胞が集まってできており、脂分を蓄えて死んだ腺細胞自身が分泌物(皮脂)となって毛穴から排出される。
  4. 汗腺には腋窩等の毛根部に分布するアポクリン腺と、手のひらなど毛根がないところも含め全身に分布するエクリン腺の2種類がある。
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答え
2
<解説> 汗はエクリン腺から分泌され、体温調節のための発汗は全身の皮膚に生じるが、精神的緊張による発汗は手のひらや足底、脇の下の皮膚に限って起こる。

涙液の働きについて誤っているものを1つ選びなさい。

  1. 角膜に酸素や栄養分を供給する。
  2. リゾチーム、アルブミン等を含み角膜や結膜を感染から防御する。
  3. 目が鮮明な視覚情報を得られるよう角膜表面を滑らかに保つ。
  4. ゴミや埃等の異物や刺激性の化学物質が目に入ったときにそれらを洗い流す。
  5. 角膜や結膜で生じた老廃物を洗い流す。
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答え
2
<解説> 涙液にはリゾチームや免疫グロブリン等を含み、角膜や結膜を感染から防御する。

目の機能について誤っているものを1つ選びなさい。

  1. 目は視覚情報の受容器官で、明暗、色及びそれらの位置、時間的な変化を感じ取る眼球と、眼瞼、結膜、涙器、眼筋等からなる。
  2. 角膜と水晶体の間は組織液で満たされ、角膜に一定の圧を生じさせている。
  3. 水晶体の前には強膜があり、瞳孔を散大、縮小させて眼球内に入る光の量を調節している。
  4. 角膜に差し込んだ光は、角膜、房水、水晶体、硝子体を通過しながら屈折して網膜に焦点を結ぶが、主に水晶体の厚みを変化させることによって、遠近の焦点調節が行われている。
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答え
3
<解説> 水晶体の前には虹彩があり、瞳孔を散大・縮小させて眼球に入る光の量を調節している。

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