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WEB問題集

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第25回:
“主な医薬品とその作用 Part9”は全部で10問です。
さぁ、やってみよう!

咳や痰が生じる仕組み、鎮咳去痰薬の働きについての記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

  1. 気道に吸い込まれた埃や塵などの異物が気道粘膜の線毛運動によって排出されない時、それらを排除しようとして反射的に咳が出る。
  2. 咳は一刻も早く鎮めるべきである。
  3. 咳は脊髄にある咳嗽中枢の働きによって、引き起こされる反応である。
  4. タバコを吸いすぎるときや、呼吸器系に感染を起こしたときは気道粘膜からの粘液分泌が減り、その粘液に軌道に入り込んだ異物や粘膜上皮細胞の残骸などが混ざって痰となる。
  1. (1)誤, (2)誤, (3)誤, (4)正
  2. (1)正, (2)誤, (3)誤, (4)誤
  3. (1)正, (2)正, (3)誤, (4)正
  4. (1)正, (2)正, (3)誤, (4)誤
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答え
2
<解説> 1の記載のほかに、飲食物が誤って気管に入ってしまったとき、又は、冷たい空気や刺激性のある蒸気などを吸い込んだときなど、それらを排除しようとして、反射的に咳が出る。 咳は気管や気管支に何らかの異変が起こったときにその刺激が中枢神経に伝わり、延髄にある咳嗽中枢の働きによって引き起こされる反応である。したがって、むやみに抑え込むべきではないが体力の消耗や睡眠不足を招く悪影響もある。呼吸器系に感染を起こしたときやタバコを吸いすぎたときなどには気道粘膜からの粘液分泌は増える。

鎮咳去痰薬の成分に関する記述のうち正しいものの組み合わせはどれか。

  1. 鎮咳成分 --- ノスカピン
  2. 気管支拡張成分 --- マオウ
  3. 去痰薬 --- コデインリン酸塩
  4. 消炎酵素剤 --- ブロムヘキシジン塩酸塩
  1. (1, 2)
  2. (2, 3)
  3. (3, 4)
  4. (4, 1)
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答え
1
<解説> コデインリン酸塩は鎮咳薬、ブロムヘキシジン塩酸塩は気道分泌液増加作用があり、痰を切れやすくする。

口腔咽喉薬・うがい薬に関する記述で間違っているものはどれか。

  1. トローチ剤やドロップ剤は噛み砕いても薬効は変わらない。
  2. うがい薬でも成分の一部が口腔や咽頭の粘膜から吸収されて全身的な影響を生じることがある。
  3. 噴射式の液剤では、軽く息を吐いたり、声を出したりしながら噴射することが望ましい。
  4. うがい薬は、希釈濃度が濃すぎても薄すぎても、十分な効果が得られない。
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答え
1
<解説> トローチ剤やドロップ剤は噛まずにゆっくり溶かすようにして使用することが重要である。噛み砕いて飲み込んでしまうと効果は期待できない。

次の口腔咽頭薬、うがい薬に関する記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 口腔咽頭薬などに配合されるグリセリンは、清涼感などを得る目的で配合されている。
  2. グルコン酸クロルヘキシジンが配合されたうがい薬は口腔内に傷やひどいただれがある場合は強い刺激が生じるおそれがあるので、使用すべきではない。
  3. 口腔咽頭薬に配合されるハッカは、抗炎症作用を目的として配合されている。
  4. ヨウ素系殺菌消毒成分が口腔内に使用される場合、結果的にヨウ素の摂取につながり、肝臓におけるホルモン産生に影響を及ぼす可能性がある。
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答え
2
<解説> グリセリンは喉の粘膜を刺激から保護する目的で、ハッカは芳香により清涼感などを得る目的で配合されている。ヨウ素の過剰摂取は甲状腺におけるホルモン産生に影響を及ぼす可能性がある。

次の表はある胃薬の成分の一覧である。この成分表について正しい記載はどれか。

成分:ピレンゼピン塩酸塩 45mg、酸化マグネシウム 900mg、ゲンチアナ 15mg、チンピ 22mg、炭酸水素ナトリウム 1200mg、ビオジアスターゼ 30mg

  1. ゲンチアナは芳香性健胃生薬である。
  2. ピレンゼピン塩酸塩は胃液分泌を抑える抗コリン薬である。
  3. 炭酸水素ナトリウムは胃液分泌を促進する。
  4. 酸化マグネシウムは制酸薬として用いられているが便秘に注意する。
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答え
2
<解説> ゲンチアナは苦味健胃薬である。炭酸水素ナトリウムは制酸作用があり、胃酸を中和する。酸化マグネシウムは制酸薬として用いられているが、下痢に注意する必要がある。

胃酸分泌抑制に関する記述で(  )内に入る正しい語句の組み合わせはどれか。

副交感神経の伝達物質である(1)と並び胃液分泌に関する伝達物質の一つに(2)があり、(2)の働きを抑える成分が配合された医薬品が(3)と呼ばれる。(3)の代表的な成分にファモチジンがある。

  1. (1)アセチルコリン, (2)ムスカリン, (3)抗コリン薬
  2. (1)アセチルコリン, (2)ヒスタミン, (3)H2ブロッカー
  3. (1)ムスカリン, (2)ヒスタミン, (3)抗ヒスタミン薬
  4. (1)ムスカリン, (2)アセチルコリン, (3)抗コリン薬
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答え
2
<解説> ヒスタミンも胃液分泌に関する伝達物質の一つであり、ヒスタミンの働きを抑える成分が配合された医薬品がH2ブロッカーと呼ばれる。アセチルコリンの働きを抑える成分はロートエキスや塩酸ピレゼピンである。

整腸薬に含まれる成分について間違っている記載はどれか。

  1. 乳酸菌: 消化器感染の原因となる細菌である。
  2. ロペラミド塩酸塩: 食べすぎ、飲みすぎによる下痢に用いられる止瀉薬
  3. ベルベリン塩化物: 止瀉・整腸作用があり、腸内細菌群に抗菌作用を示す
  4. タンニン酸アルブミン: 下痢症に用いるが牛乳アレルギーの人は禁忌である。
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答え
1
<解説> 乳酸菌は腸内細菌のバランスを整えることを目的とした生菌成分の一種である。

下痢についての記載で(  )内に当てはまる正しい語句の組み合わせはどれか。

下痢は腸管内の有害な物質を排出するために起こる(1)でもあり、止瀉薬によって下痢を止めることでかえって症状の悪化を招くことがある。また、乳幼児や高齢者では下痢に伴って(2)を招きやすく(2)が進むと(3)を長引かせることにつながる。下痢への対処は(4)の補給も重要である。

  1. (1)免疫反応, (2)脱水症状, (3)下痢, (4)水分・電解質
  2. (1)防御反応, (2)体力消耗, (3)腹痛, (4)ビタミン剤
  3. (1)防御反応, (2)脱水症状, (3)下痢, (4)水分・電解質
  4. (1)抗原抗体反応, (2)体力消耗, (3)臥床, (4)栄養剤
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答え
3
<解説> 下痢をしているからといって、水分を取らないのは脱水症状を引き起こすので、要注意である。

胃腸鎮痛鎮痙薬についての記述のうち正しいものの組み合わせはどれか。

  1. 消化管の運動は副交感神経系の刺激によって亢進する。
  2. 副交感神経の刺激伝達物質はノルアドレナリンである。
  3. 胃腸鎮痛鎮痙薬にも乗り物酔いにも抗コリン薬は用いられる。
  4. 抗コリン薬であるロートエキスは母乳に移行しないので、乳児への影響はない。
  1. (1, 2)
  2. (1, 3)
  3. (2, 3)
  4. (3, 4)
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答え
2
<解説> 2.副交感神経の刺激伝達物質はアセチルコリンである。
4.ロートエキスは母乳中に移行して乳児の頻脈を起こすおそれがある。

浣腸薬についての注意事項で正誤の記載の正しい組み合わせはどれか。

  1. 薬液を半量使用した場合、残量は廃棄する。
  2. 薬液は冷やしたほうが不快感は少ない。
  3. 薬液を注入した後、なるべく早く排便を試みる。
  4. 注入するときは不快感が無いように手早く差し込み、注入が終わったら手早く抜き取る。
  1. (1)正, (2)誤, (3)誤, (4)誤
  2. (1)正, (2)正, (3)誤, (4)誤
  3. (1)正, (2)正, (3)正, (4)誤
  4. (1)誤, (2)誤, (3)誤, (4)正
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答え
1
<解説> 注入するときも、抜き取るときもゆっくりし、注入する薬液は人肌程度に温めておくと、不快感が少ない。又、注入した後、すぐに排便を試みると薬液のみが排出されて効果が十分得られないので、便意が強まるまでしばらく我慢する。

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