登録販売者.com

ログイン 無料登録

WEB問題集

WEB問題集

第221回:
“主な医薬品とその作用 Part76”は全部で10問です。
さぁ、やってみよう!

禁煙補助剤(咀嚼剤)に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

  • (a)ニコチンは交感神経系を興奮させる作用を示し、アドレナリン作動成分が配合された医薬品との併用により、その作用を増強させるおそれがある。
  • (b)口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が上昇するため、コーヒーや炭酸飲料など口腔内を酸性にする食品を摂取した後しばらくは使用を避けることとされている。
  • (c)使用期間は1ヶ月と目途とし、3ヶ月を超える使用は避けることとされている。
  • (d)心臓疾患、脳血管障害、バージャー病、高血圧、甲状腺機能障害等の診断を受けた人では使用する前にその適否について、専門家に相談されることが望ましい。

  1. (a)誤, (b)正, (c)誤, (d)正
  2. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)誤
  3. (a)正, (b)正, (c)誤, (d)正
  4. (a)正, (b)誤, (c)誤, (d)正
  5. (a)誤, (b)正, (c)正, (d)誤
答えを見る
答え
4
<解説> 口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が低下する。
使用期間は3ヶ月を目途とし、6ヶ月を超える使用は避けることとされている。

滋養強壮保健薬に配合される成分に関する記述について、誤っているものはどれか。

  1. カシュウ、ジオウは医薬部外品にも配合されるが、ゴオウ、ロクジョウは医薬品においてのみ配合が認められている。
  2. ゴミシはマツブサ科のチョウセンゴミシの果実を用いた生薬で、鎮咳作用や強壮作用が期待される。
  3. ビタミンEは下垂体や副腎系に作用してホルモン分泌の調節に関与するとされている。
  4. カルシウム主薬製剤は骨や歯の形成に必要な栄養素であり、筋肉の収縮、血液凝固、神経機能にも関与している。
  5. コンドロイチン硫酸は軟骨組織の主成分で、軟骨成分を形成及び修復する働きがあるとされる。
答えを見る
答え
1
<解説> 医薬部外品の保健薬には、カシュウ、ゴオウ、ゴミシ、ジオウ、ロクジョウ等の生薬成分は配合されない。

次の記述に当てはまる漢方処方製剤はどれか。

腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちな人における高血圧の随伴症状(動悸、肩こり、のぼせ)、肥満症、むくみ、便秘の症状に適すとされるが、体の虚弱な人、胃腸が弱く下痢しやすい人、発汗傾向の著しい人では、激しい腹痛を伴う下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。

  1. 大柴胡湯
  2. 防已黄耆湯
  3. 黄連解毒湯
  4. 防風通聖散
  5. 清上防風湯
答えを見る
答え
4
<解説> 1はがっしりとした体格で比較的体力があり、便秘がちな人における胃炎、常習便秘、高血圧に伴う肩こり、頭痛、便秘、肩こり、肥胖症の症状に適す。
2は色白で疲れやすく、汗をかきやすい傾向のある人における、肥満症、関節痛、むくみの症状に適すとされる。
3は比較的体力があり、のぼせ気味で顔色が赤く、いらいらする傾向のある人における、鼻出血、不眠症、ノイローゼ、胃炎、二日酔い、血の道症、めまい、動悸の症状に適すとされる。
5はにきびに適すとされる。

生薬製剤に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

  • (a)レンギョウはモクセイ科のレンギョウ等の果実を用いた生薬で、鎮痛、抗菌等の作用を期待して用いられる。
  • (b)ブクリョウはサルノコシカケ科のマツホドの菌核を用いた生薬で、利尿、健胃、鎮静等の作用を期待して用いられる。
  • (c)ボウフウはセリ科のボウフウの根及び根茎を用いた生薬で、健胃、消化促進等の作用を期待して用いられる。
  • (d)カッコンはマメ科のクズの根を用いた生薬で、心筋の収縮力を高めて、血液循環を改善する作用を持つ。

  1. (a)誤, (b)正, (c)誤, (d)正
  2. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)誤
  3. (a)正, (b)正, (c)誤, (d)誤
  4. (a)正, (b)誤, (c)誤, (d)正
  5. (a)誤, (b)正, (c)正, (d)誤
答えを見る
答え
3
<解説> ボウフウは発汗、解熱、鎮痛、鎮痙作用等を期待して用いられる。
カッコンは解熱、鎮痛等の作用を期待して用いられる。
また、ブシはキンポウゲ科のハナトリカブトの塊根で、心筋の収縮力を高めて血液循環を改善する作用を持つ。

忌避剤・殺虫剤に関する記述の正誤について正しい組み合わせはどれか。

  • (a)同じ殺虫成分を長期間連用せず、いくつかの殺虫成分を順番に使用していくことが望ましい。
  • (b)忌避剤は人体に直接使用されるが、虫さされによる痒みや腫れなどの症状も和らげることができる。
  • (c)有機リン系殺虫成分はコリンエステラーゼと不可逆的に結合し、その働きを阻害することにより殺虫効果を示す。
  • (d)カーバメイト系殺虫成分は有機リン系殺虫成分に比べて毒性は低い。

  1. (a)誤, (b)正, (c)誤, (d)正
  2. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)誤
  3. (a)正, (b)正, (c)誤, (d)正
  4. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)正
  5. (a)誤, (b)正, (c)正, (d)誤
答えを見る
答え
4
<解説> 忌避剤は人体に直接使用されるが、蚊、ツツガムシ、トコジラミ(ナンキンムシ)、ノミ等が人体に取り付いて吸血したり、病原細菌等を媒介するのを防止するものであり、虫さされによる痒みや腫れなどの症状を和らげる効果はない。

尿糖・尿蛋白に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

  • (a)泌尿器系の機能が正常に働いていて、血糖値が正常であれば、糖分や蛋白質は腎臓の尿細管においてほとんどが再吸収される。
  • (b)尿糖値に異常を生じる場合は、常に高血糖を伴う。
  • (c)尿中の蛋白質が異常を生じる場合、腎機能障害や尿路感染症、尿路結石、膀胱炎等が疑われる。
  • (d)尿蛋白は原則として食後(1~2時間)の尿を、尿糖の場合は原則として早朝尿を検体とする。

  1. (a)誤, (b)正, (c)誤, (d)正
  2. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)誤
  3. (a)正, (b)正, (c)誤, (d)誤
  4. (a)正, (b)誤, (c)誤, (d)正
  5. (a)誤, (b)正, (c)正, (d)誤
答えを見る
答え
2
<解説> 尿糖値に異常が生じる要因は一般に高血糖と結びつけて捉えることが多いが、腎性糖尿、妊娠糖尿等のように高血糖を伴わない場合もある。
尿糖は原則として食後(1~2時間)の尿を、尿蛋白の場合は原則として早朝尿を検体とする。同時検査の場合は、早朝尿の尿を検体とするが、尿糖が検出された場合には食後(1~2時間)の尿について改めて検査して判断する必要がある。

貧血用薬の配合成分とその作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

  • (a)コバルトは赤血球ができる過程で必要不可欠なビタミンB12の構成成分であり、骨髄での造血機能を高める目的で硫酸コバルトが配合されている場合がある。
  • (b)マンガンは糖質・脂質・蛋白質の代謝をする際に働く酵素の構成物質であり、エネルギー合成を促進する目的で硫酸マンガンが配合されている場合がある。
  • (c)ビタミンB6は消化管内で鉄が吸収されやすい状態に保つことを目的として用いられる。
  • (d)鉄分の吸収は空腹時の方が高いとされているが、消化器系への副作用を軽減するには食後に服用することが望ましい。

  1. (a)誤, (b)正, (c)誤, (d)正
  2. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)誤
  3. (a)正, (b)正, (c)誤, (d)正
  4. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)正
  5. (a)誤, (b)正, (c)正, (d)誤
答えを見る
答え
3
<解説> 消化管内で鉄が吸収されやすい状態に保つことを目的として用いられるのはビタミンCである。

毛髪用薬に配合される成分に関する記述の正誤について正しい組み合わせはどれか。

  • (a)脱毛は男性ホルモンの働きが過剰であることも一因とされているため、女性ホルモン成分である安息香酸エストラジオールが配合されている場合がある。
  • (b)カシュウはツルドクダミの塊根を用いた生薬で、血行促進、抗炎症などの作用を期待して用いられる。
  • (c)カルプロニウム塩化物は末梢組織においてアセチルコリンに類似した作用を示し、頭皮の血管を拡張、毛根への血行を促すことによる発毛効果を期待して用いられる。
  • (d)ヒノキチオールはヒノキ科のタイワンヒノキ等から得られた精油成分で、抗菌、血行促進、抗炎症などの作用を期待して用いられる。

  1. (a)誤, (b)正, (c)正, (d)正
  2. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)正
  3. (a)正, (b)正, (c)誤, (d)誤
  4. (a)正, (b)誤, (c)誤, (d)正
  5. (a)誤, (b)正, (c)正, (d)誤
答えを見る
答え
2
<解説> カシュウはツルドクダミの塊根を用いた生薬で、頭皮における脂質代謝を高めて、余分な皮脂を取り除く作用を期待して用いられる。

みずむしとその治療薬に関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。

  • (a)みずむしは皮膚糸状菌という真菌類の一種が皮膚に寄生することによって起こる疾患である。
  • (b)湿疹とみずむし等の初期症状は類似していることが多いが、湿疹か皮膚糸状菌による皮膚感染かはっきりしない場合でも、抗真菌成分を使用することが望ましい。
  • (c)アモロルフィン塩酸塩は患部を酸性にすることで、皮膚糸状菌の発育を抑える。
  • (d)オキシコナゾール硝酸塩等のイミダゾール系抗真菌成分は細胞膜を構成する成分の産生を妨げたり、細胞膜の透過性を変化させることにより、その増殖を抑える。

  1. (a,b)
  2. (c,d)
  3. (a,c)
  4. (b,d)
  5. (a,d)
答えを見る
答え
5
<解説> 湿疹かみずむしかはっきりしない場合、抗真菌剤を使用すると、かえって湿疹の悪化を招くことがある。
アモロルフィン塩酸塩は皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の賛成を妨げることにより、その増殖を抑える。又ウンデシレン酸、ウンデシレン酸亜鉛は患部を酸性にすることで、皮膚糸状菌の発育を抑える。

外皮用薬に用いられる成分についての記述で誤っているものはどれか。

  1. ステロイド性抗炎症成分は末梢組織におけるプロスタグランジンなどの炎症を引き起こす物質の産生を抑える作用を示す。
  2. ステロイド性抗炎症成分配合製剤は末梢組織の免疫機能を低下させる作用を示す。
  3. ケトプロフェンが配合された外皮用薬を使用している場合、光線過敏症を生じることがある。
  4. ピロキシカムは副作用として腫れ、かぶれ、水疱、落屑などが現れることがあるが、紫外線による影響はない。
  5. サリチル酸メチルは局所刺激により患部の血行を促し、末梢の知覚神経に軽い麻痺を起こすことにより、鎮痛作用をもたらすと考えられている。
答えを見る
答え
4
<解説> ピロキシカムは光線過敏症を生じることがあり、野外活動が多い人では、他の抗炎症成分が配合された製品が選択されることが望ましい。

arrow_drop_up