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WEB問題集

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第173回:
“主な医薬品とその作用 Part60”は全部で10問です。
さぁ、やってみよう!

外皮用薬に用いられる成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。

  • (a)サリチル酸メチルは皮膚から吸収された後、サリチル酸に分解されて、末梢組織におけるプロスタグランディンの産生を抑える作用も期待されるが、主として局所刺激により患部の血行を促し、また末梢の知覚神経に軽い麻痺を起こすことにより、鎮痛作用をもたらす。
  • (b)ノニル酸ワニリルアミドは皮膚に軽い灼熱感を与えることで痒みを感じにくくさせる効果を期待して用いられる。
  • (c)酸化亜鉛は患部の蛋白質と結合して皮膜を形成し、皮膚を保護する作用を示す。
  • (d)クロタミトンは皮膚に温感刺激を与え、末梢血管を拡張させて患部の血行を促す効果を期待して用いられる。

  1. (a,b)
  2. (c,d)
  3. (a,c)
  4. (b,c)
  5. (a,d)
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答え
3
<解説> ノニル酸ワニリルアミドは皮膚に温感刺激を与え、末梢血管を拡張させて患部の血行を促す効果を期待して用いられ、クロタミトンは皮膚に軽い灼熱感を与えることで痒みを感じにくくさせる効果を期待して用いられる。

ビタミンに関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  • (a)ビタミンAは骨歯の発育不良、くる病の予防に用いられる。
  • (b)ビタミンB2は脂質の代謝に関与し、皮膚や粘膜の機能を正常に保つために重要な栄養素である。
  • (c)ビタミンCは体内の脂質を酸化から守る作用を示し、メラニンの産生を抑える働きもあるとされる。
  • (d)ビタミンEは神経機能を正常に保つために重要な栄養素である。

  1. (a,b)
  2. (c,d)
  3. (a,c)
  4. (b,c)
  5. (a,d)
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答え
4
<解説> ビタミンAは夜間視力を維持したり、皮膚や粘膜の機能を正常に保つために重要な栄養素で、ビタミンEは体内の脂質を酸化から守り、細胞の活動を助ける栄養素で、血流を改善させる作用もある。

貧血症状と貧血用薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  • (a)不足した鉄分を補充することを目的として配合されるものの中にフマル酸第一鉄、クエン酸鉄アンモニウムなどが用いられる。
  • (b)鉄分は赤血球が酸素を運搬する上で重要なヘモグロビンの産生に不可欠なミネラルである。
  • (c)貧血用薬は服用前後の30分にカフェインを含む飲食物を摂取すると鉄の吸収が悪くなることがある。
  • (d)ビタミンEは消化管内で鉄が吸収されやすい状態に保つことを目的として用いられる。

  1. (a)正, (b)正, (c)誤, (d)正
  2. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)正
  3. (a)正, (b)正, (c)誤, (d)誤
  4. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)誤
  5. (a)誤, (b)正, (c)誤, (d)正
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答え
3
<解説> 服用前後にタンニン酸を含む飲食物を摂取すると鉄の吸収が悪くなることがあるので、服用前後はそれらの摂取を控えることとされている。

次の記述は歯槽膿漏薬に関するものである。(   )にあてはまる字句として、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。

歯槽膿漏薬は( a )、歯槽膿漏の諸症状の緩和を目的とする医薬品であり、患部局所に外用薬のほか、内服で用いるものもある。
内服薬は、( b )、( c )等が配合されたもので、外用薬と併せて用いると効果的である。

  1. (a)歯肉炎, (b)抗炎症成分, (c)局所麻酔成分
  2. (a)歯周病, (b)鎮痛成分, (c)ビタミン成分
  3. (a)歯肉炎, (b)鎮痛成分, (c)局所麻酔成分
  4. (a)歯周病, (b)抗炎症成分, (c)ビタミン成分
  5. (a)歯肉炎, (b)抗炎症成分, (c)ビタミン成分
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答え
5
<解説> 歯槽膿漏の内服薬には鎮痛成分と局所麻痺成分は用いられていない。

尿糖・尿蛋白検査等に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。

  • (a)原則として検体は尿糖の場合は食前の尿、尿蛋白の場合は早朝尿(起床直後)とする。
  • (b)尿中の蛋白質に異常を生じる要因は、腎機能障害によるものや、尿路に異常が生じたことによるものが考えられる。
  • (c)尿糖値に異常を生じる要因は、一般に高血糖と結びつけて捉えられることが多いが、腎性糖尿や、妊娠糖尿値は高血糖を伴わない。
  • (d)通常、尿は弱アルカリ性であるが、食事その他の影響で中性~弱酸性に傾くと正確な検査結果が得られなくなることがある。

  1. (a,b)
  2. (c,d)
  3. (a,c)
  4. (b,c)
  5. (a,d)
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答え
4
<解説> 尿糖を測定する場合は食後1~2時間の尿を検体とする。通常、尿は弱酸性であるが、食事その他の影響で中性~弱アルカリ性に傾くと、正確な検査結果が得られなくなることがある。

次の記述は禁煙補助剤に関するものである。(   )にあてはまる字句として正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。

タバコの煙に含まれるニコチンは( a )の毛細血管から血液中にとりこまれるが、ニコチン置換療法に使用される禁煙補助剤は、噛むことによりニコチンが放出され、( b )から吸収されて循環血液中に移行する。吐き気や腹痛等の副作用が現れやすくなるのを避けるためゆっくり噛むこととされている。( c )に障害がある人ではニコチンを有効成分とする咀嚼剤の使用を避ける必要がある。

  1. (a)気管支, (b)胃粘膜, (c)腎機能
  2. (a)肺胞, (b)口腔粘膜, (c)顎の関節
  3. (a)気道, (b)胃粘膜, (c)胃腸
  4. (a)肺胞, (b)胃粘膜, (c)胃腸
  5. (a)気管支, (b)口腔粘膜, (c)顎の関節
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答え
2
<解説> ニコチン置換療法はニコチンの摂取方法を喫煙以外に換えて、離脱症状の軽減を図りながら徐々に摂取量を減らし、最終的にニコチン摂取をゼロにする方法である。

防風通聖散に関する記述のうち誤っているものを1つ選びなさい。

  1. 小児に対する適応はない。
  2. 構成生薬としてカンゾウは含まない。
  3. 腹部に皮下脂肪が多い人には適している。
  4. 下痢気味の人には適さない。
  5. 頻脈を起こすことがある。
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答え
2
<解説> カンゾウを含む18種類の生薬等から構成されている。構成生薬の中にマオウを含むため頻脈を起こす可能性がある。

次の記述は滋養強壮保健薬に関するどの成分についてのものか当てはまるものを下欄から選びなさい。

 髪や爪、肌などに存在するアミノ酸の一種で、皮膚におけるメラニンの生成を抑えるとともに、皮膚の新陳代謝を活発にしてメラニンの排出を促す働き、また、肝臓においてアルコールを分解する酵素の働きを助け、アセトアルデヒドと直接反応して代謝を促す働きがある。

  1. アミノエチルスルホン酸
  2. システイン
  3. パントテン酸ナトリウム
  4. ナイアシン
  5. アスパラギン酸ナトリウム
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答え
2
<解説> 1はタウリンのことで、筋肉や脳、心臓、目、神経等に存在し細胞の機能が正常に働くために重要な物質である。肝臓機能を改善する働きがある。
パントテン酸ナトリウムとナイアシンは皮膚や粘膜などの機能を維持することを助ける栄養素である。アスパラギン酸ナトリウムは生体におけるエネルギーの産生効率を高めるとされ、骨格筋の疲労の原因となる乳酸の分解を促す等の働きを期待して用いられる。

口内炎の症状、口内炎用薬とそれらに含まれる成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい

  • (a)通常、1~2週間で自然寛解するが、一度に複数箇所に発生して食事に著しい支障をきたす場合は受診する必要がある。
  • (b)患部からの細菌感染を防止することを目的としてステロイド成分が配合されていることがある。
  • (c)口腔粘膜の炎症を和らげることを目的として、グリチルリチン酸二カリウム等の抗炎症成分が用いられることがある。
  • (d)シコンは口渇があり、尿量が少なく便秘する人における、蕁麻疹、口内炎に適すとされる。

  1. (a,b)
  2. (c,d)
  3. (a,c)
  4. (b,c)
  5. (a,d)
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答え
3
<解説> ステロイド成分は抗炎症作用を示す成分で、細菌感染を防止することを目的として、塩化セチルピリジニウム、アクリノール等が配合されている場合がある。シコンは組織修復促進、抗菌などの作用を期待して用いられる。口渇があり、尿量が少なく、便秘する人における蕁麻疹、口内炎に適すとされるのは茵?蒿湯である。

殺虫剤・忌避剤に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。

  • (a)毒蛾、毒蜘蛛も衛生害虫に含まれる。
  • (b)有機リン系殺虫成分はコリンエステラーゼと不可逆的に結合しその働きを阻害することにより殺虫効果を示す。
  • (c)ハエは赤痢菌、チフス菌、コレラ菌、O-157大腸菌等の病原菌や赤痢アメーバ、ポリオウイルスの伝播など様々な病原体を媒介する。
  • (d)ピレスロイド系殺虫成分は人体に直接使用されることはない。

  1. (a,b)
  2. (c,d)
  3. (a,c)
  4. (b,c)
  5. (a,d)
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答え
4
<解説> 毒蛾、毒蜘蛛、蜂、蠍などは衛生害虫に含まれない。ピレスロイド系殺虫成分でフェノトリンだけがシラミの防除に唯一人体に直接適用されるものである。

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