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WEB問題集

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第161回:
“主な医薬品とその作用 Part56”は全部で10問です。
さぁ、やってみよう!

皮膚に用いられる薬に関する以下の記述の正誤について正しい組み合わせを下欄から選びなさい。

  • (a)貼付薬はなるべく貼る部位をずらして使用する。
  • (b)入浴後は表皮の角質層が柔らかくなることで有効成分が浸透しやすくなる。
  • (c)噴霧剤は患部から十分離して使用し、連続して噴霧する時間は5秒以内とすることが望ましい。
  • (d)塗り薬は薬剤を容器から直接指に取り、患部に塗布したあと、又指に取ることを繰り返すと、容器内に雑菌が混入するおそれがある。

  1. (a)正, (b)正, (c)正, (d)正
  2. (a)誤, (b)正, (c)誤, (d)正
  3. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)誤
  4. (a)正, (b)正, (c)誤, (d)正
  5. (a)誤, (b)正, (c)正, (d)誤
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答え
4
<解説> 噴霧剤は連続使用する場合は3秒以内とすること。
塗り薬はいったん手の甲などに必要量を取ってから患部に塗布するようにすることが望ましい。

外皮用薬に配合される殺菌消毒成分の中で真菌に対して有効な成分の組み合わせを選びなさい。

  • (a)エタノール
  • (b)チモール
  • (c)オキシドール
  • (d)マーキュロクロム

  1. (a,b)
  2. (b,c)
  3. (c,d)
  4. (b,d)
  5. (a,d)
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答え
1
<解説> アクリノール、オキシドール、マーキュロクロムは真菌、結核菌、ウイルスに対しては効果がない。

皮膚に用いられる薬に関する以下の記述のうち誤っているものを1つ選びなさい。

  1. クロラムフェニコールは細菌の蛋白質合成を阻害することにより抗菌作用を示す。
  2. バシトラミンは細菌のDNA合成を阻害することにより抗菌作用を示す。
  3. イオウは皮膚の角質層を構成するケラチンを変質させることにより、角質軟化作用を示す。
  4. サリチル酸は角質成分を溶解することにより、角質軟化作用を示す。併せて抗菌、抗真菌、抗炎症作用も期待され、ニキビ用薬等に配合されている場合もある。
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答え
2
<解説> バシトラミンは細菌の細胞壁合成を阻害することにより抗菌作用を示す。

頭皮・毛根に作用する成分の中で、以下の記述に当てはまるものを選びなさい。

末梢組織においてアセチルコリンに類似した作用を示し、頭皮の毛管を拡張、毛根への血行を促すことによる発毛効果を期待して用いられる。

  1. ウンデシレン酸
  2. カルプロニウム塩化物
  3. エストラジオール安息香酸エステル
  4. カシュウ
  5. ヒノキチオール
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答え
2
<解説> ウンデシレン酸は抗真菌成分である。エストラジオール安息香酸エステルは女性ホルモン成分の一種、カシュウは頭皮における脂質代謝を高めて余分な皮脂を取り除く効果を期待して用いられ、ヒノキチオールは抗菌、血行促進、抗炎症作用を期待して用いられる。

歯や口中に用いられる成分に関する以下の記述の正誤について、正しいものの組み合わせを選びなさい。

  • (a)オイゲノールはチョウジ油から得た成分で、抗炎症、局所麻酔作用を期待して用いられる。
  • (b)ジブカイン塩酸塩は齲蝕により露出した歯髄を通っている知覚神経の伝達を遮断して痛みを鎮めることを目的として局所麻酔成分が用いられる。
  • (c)炎症を起こした歯周組織からの出血を抑える作用を期待して、チモールが用いられる。
  • (d)炎症を起こした歯周組織の修復を促す作用のほか、歯肉炎に伴う口臭を抑える効果を期待して、銅クロロフィリンナトリウムが配合されている場合がある。

  1. (a)正, (b)正, (c)正, (d)正
  2. (a)誤, (b)正, (c)誤, (d)正
  3. (a)正, (b)正, (c)誤, (d)正
  4. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)誤
  5. (a)誤, (b)誤, (c)正, (d)誤
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答え
3
<解説> 炎症を起こした歯周組織からの出血を抑える作用を期待して、フィトナジオンやカルバゾクロムが配合されている場合がある。

禁煙補助剤に関する以下の記述のうち誤っているものを1つ選びなさい。

  1. 禁煙補助剤はニコチン置換療法に使用される、ニコチンを有効成分とする医薬品である。
  2. 口腔内がアルカリ性になるとニコチンの吸収が低下する。
  3. 菓子のガムのように噛むと吐き気や腹痛等の副作用が現れやすくなる。
  4. 脳梗塞・脳出血等の急性期血管障害、重い心臓病等の基礎疾患がある人では循環器系に重大な悪影響を及ぼすおそれがあるため使用を避ける必要がある。
  5. ニコチンは交感神経を興奮させる作用を示し、アドレナリン作動成分が配合された医薬品との併用により、その作用を増強させるおそれがある。
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答え
2
<解説> 口腔内が酸性になると、ニコチンの吸収が低下するため、コーヒーや炭酸飲料など口腔内を酸性にする食品を摂取した後しばらくは使用を避けること。

滋養強壮保健薬に配合される成分についての記述のうち正しいものの組み合わせを選びなさい。

  • (a)ビタミンA主薬製剤は酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール、ビタミンA油、肝油等が主薬として配合された製剤で、目の乾燥感、夜盲症の症状の緩和に用いられるが、妊娠・授乳期は摂取しない事とされている。
  • (b)ビタミンDは腸管でのカルシウムの吸収及び尿細管でのカルシウムの再吸収を促して、骨の形成を助ける栄養素である。
  • (c)ビタミンB2は脂質の代謝に関与し皮膚や粘膜の機能を正常に保つために重要な要素である。
  • (d)ビタミンB6は炭水化物の代謝に関与し、皮膚や粘膜の健康保持、神経機能の維持に重要な栄養素である。

  1. (a,b)
  2. (c,d)
  3. (a,d)
  4. (b,c)
  5. (b,d)
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答え
4
<解説> (a) 一般用医薬品におけるビタミンAの1日分量は40000国際単位が上限となっているが、妊娠3カ月前から妊娠3カ月までの間に、ビタミンAを10000国際単位以上摂取した妊婦から生まれた新生児において、先天異常の割合が上昇したとの報告がある。そのため、妊娠3カ月以内の妊婦、妊娠していると思われる女性及び妊娠を希望する女性では過剰摂取に留意される必要がある。
(d) ビタミンB6は蛋白質の代謝に関与している。

以下の記述に当てはまる漢方処方製剤はどれか。

がっしりとした体格で比較的体力があり、便秘気味な人における、胃炎、常習便秘、高血圧に伴う肩こり、頭痛、便秘、肥胖症の症状に適すとされるが、体の虚弱な人、胃腸が弱く下痢しやすい人では、激しい腹痛を伴う下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。

  1. 防已黄耆湯
  2. 防風通聖散
  3. 大柴胡湯
  4. 清上防風湯
  5. 乙字湯
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答え
3
<解説> 1 防已黄耆湯は汗をかきやすい方の肥胖症
2 防風通聖散はおなかが出ている方の肥胖症
4 清上防風湯はニキビに
5 乙字湯は痔に用いられる

公衆衛生薬に関する以下の記述のうち正しいものの組み合わせはどれか。

  • (a)有機リン系殺虫成分はアセチルコリンを分解する酵素と不可逆的に結合してその働きを阻害することにより殺虫作用を示す。
  • (b)カーバメイト系殺虫成分はコリンエステラーゼを阻害することによって殺虫作用を示すが、コリンエステラーゼとの結合は可逆的であり、ピレスロイド系殺虫成分に抵抗性を示す害虫の駆除に用いられる。
  • (c)ディートは唯一人体に直接適用されるもので、しらみの駆除を目的として利用される。
  • (d)忌避成分としてはフェノトリンが最も効果的で、効果の持続性も高いとされている。

  1. (a,b)
  2. (c,d)
  3. (a,c)
  4. (b,d)
  5. (a,d)
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答え
1
<解説> 忌避成分としてはディートが効果的である。フェノトリンはしらみの駆除に用いられる。

一般用検査薬に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを選びなさい。

  • (a)尿糖・尿蛋白検査薬及び妊娠検査薬のみ、一般用医薬品(一般用検査薬)として認められている。
  • (b)生体から採取された検体には、いかなる検査薬においても陰性か陽性が検出されるとは限らない。
  • (c)尿糖の検査の場合、原則として早朝尿を検体とする。
  • (d)妊娠検査薬は血中のhCGの有無を調べるものであり、通常実際に妊娠が成立してから、2週目の尿中hCG濃度を検出感度としている。

  1. (a,b)
  2. (b,d)
  3. (a,c)
  4. (b,c)
  5. (c,d)
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答え
1
<解説> 尿糖の検査は原則として食後1~2時間の尿を検体とする。尿蛋白の場合原則として早朝尿を検体とし、激しい運動の直後は避ける必要がある。
尿糖・尿蛋白同時検査の場合、早朝尿(起床直後)の尿を検体とするが、尿糖が検出された場合には食後1~2時間の尿について改めて検査して判断する必要がある。
妊娠検査薬は妊娠成立後、4週目前後の尿中hCG濃度を検出感度としている。

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