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WEB問題集

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第206回:
“医薬品に共通する特性と基本的な知識 Part35”は全部で10問です。
さぁ、やってみよう!

高齢者の医薬品使用に関する記述について、誤っているものはどれか。

  1. 高齢者は喉の筋肉が衰えて飲食物を飲み込む力が弱まっている場合があり、内服薬を使用する際に喉に詰まらせやすいので注意を要する。
  2. 高齢者は基礎疾患を抱えていることが多く、一般用医薬品の使用によって、基礎疾患が悪化する場合がある。
  3. 高齢者は医薬品の説明を理解するのに時間がかかり、細かい文字が見えづらく、情報提供において特段の配慮が必要である。
  4. 一般用医薬品を高齢者に使用する場合、少ない用量から様子を見ながら使用するのが望ましい。
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答え
4
<解説> 生理機能が衰えている高齢者では医薬品は少ない用量から様子を見ながら使用するのが望ましいとされるが、一般用医薬品の用法用量は使用する人の生理機能を含めて、ある程度の個人差は折り込んで設定されている。このため、一般用医薬品については基本的には定められた用量の範囲で使用されることが望ましく、それ以下に量を減らしても効果が得られなくなるだけで、必ずしもリスクの軽減にはならない。

妊婦、妊娠していると思われる女性および授乳婦の医薬品使用に関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。

  • (a)一般用医薬品では、使用上の注意で、妊婦の使用については「相談すること」としているものはない。
  • (b)授乳婦が医薬品を服用すると、医薬品成分が乳汁中に移行することがある。
  • (c)妊婦が医薬品を使用した場合、血液-胎盤関門によって、医薬品成分の胎児への移行はすべて防御される。
  • (d)ビタミンA含有製剤は妊娠前後の一定期間に通常の用量を超えて摂取すると胎児に先天異常を起こす危険性が高まるとされている。

  1. (a,b)
  2. (c,d)
  3. (a,c)
  4. (b,d)
  5. (b,c)
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答え
4
<解説> 血液-胎盤関門によってどの程度の医薬品が胎児へ移行するのを防御できるかよく分かっていないことが多い。一般用医薬品では妊婦の使用については「相談すること」としているものが多い。

医薬品の品質に関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。

  • (a)医薬品に表示されている「使用期限」は、適切な温度で保管された場合に、品質が保持される期限である。
  • (b)医薬品は高い水準で均一な品質が保証されているので、保管する状態に留意する必要はない。
  • (c)医薬品は適切な保管・陳列がなされたとしても、経時変化による品質の劣化は避けられない。
  • (d)医薬品に配合されている成分には光によって、品質の劣化が起こるものもある。

  1. (a,b)
  2. (c,d)
  3. (a,c)
  4. (b,d)
  5. (b,c)
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答え
2
<解説> (a) 医薬品の「使用期限」は、未開封状態で保管された場合に品質が保持される期限である。
(b) 医薬品は高い水準で均一な品質が保証されているが、保管する状態により品質の劣化に影響するので留意する必要がある。

一般用医薬品の販売等に従事する登録販売者が購入者から確認しておきたい基本的なポイントの正誤について、正しい組み合わせはどれか。

  • (a)医薬品を使用する人が過去にアレルギーや医薬品による副作用等の経験があるか。
  • (b)医薬品を使用するのは、購入者本人か、それとも家族等が想定されるか。
  • (c)その医薬品はすぐ使用される状況にあるかどうか。
  • (d)医薬品を使用する人が、妊婦である時、その年齢。

  1. (a)正, (b)正, (c)正, (d)誤
  2. (a)誤, (b)正, (c)正, (d)正
  3. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)正
  4. (a)正, (b)誤, (c)誤, (d)誤
  5. (a)誤, (b)正, (c)正, (d)誤
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答え
1
<解説> 妊婦か又は妊娠している可能性があるかどうかは確認する必要があるが、年齢はその限りではない。

「セルフメディケーションにおける一般用医薬品のあり方について」の中で、一般用医薬品の役割として誤っているものはどれか。

  1. 生活習慣病等の疾病に伴う症状の予防
  2. 生活の質の改善・向上
  3. 健康状態の自己検査
  4. 健康の維持・増進
  5. 軽度な疾病の診断・治療・予防
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答え
5
<解説> 軽度な疾病に伴う症状の改善は一般用医薬品の役割といえるが、診断、治療はその範囲ではない。

プラセボ効果に関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。

  • (a)医薬品の有効成分の薬理作用によらない効果である。
  • (b)プラセボ効果によってもたらされる反応には、不都合なものは含まれない。
  • (c)医薬品を使用したこと自体による楽観的な結果への期待や条件付けによる生体反応等が関与して生じるものである。
  • (d)プラセボ効果は暗示効果なので、客観的に測定可能な変化として現れることはない。

  1. (a,b)
  2. (c,d)
  3. (a,c)
  4. (b,d)
  5. (b,c)
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答え
3
<解説> プラセボ効果には望ましいものと不都合なものがある。又主観的な変化だけでなく、客観的に測定可能な変化として現れることもある。

サリドマイドに関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

  • (a)サリドマイド製剤は一般用医薬品として販売されていた。
  • (b)サリドマイド訴訟は製薬企業だけでなく、国も被告として提訴された。
  • (c)サリドマイドには血管新生を妨げる作用がある。
  • (d)サリドマイドは血液-胎盤関門を通過して胎児に移行する。

  1. (a)正, (b)正, (c)正, (d)正
  2. (a)誤, (b)正, (c)正, (d)正
  3. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)正
  4. (a)誤, (b)正, (c)誤, (d)誤
  5. (a)正, (b)誤, (c)誤, (d)正
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答え
1
<解説> サリドマイド訴訟は催眠鎮静剤として販売されていたサリドマイド製剤を妊娠している女性が使用したことにより、出生児に四肢欠損、耳の障害等の先天異常が発生したことに対する損害賠償である。

スモンに関する記述について、正しいものはどれか。

  1. スモン訴訟は催眠鎮静薬として販売されていたキノホルム製剤を使用したことにより、亜急性脊髄視神経症に罹患したことに対する損害賠償訴訟である。
  2. キノホルム製剤の副作用について西ドイツのレンツ博士が警告を発し、西ドイツでは製品が回収されるに至った。
  3. スモンの症状は初期には腹部膨満感から激しい腹痛を伴う下痢を生じ、次第に下半身の痺れや脱力、歩行困難等が現れる。
  4. キノホルムの光学異性体のうち一方の異性体のみを分離して製剤化しても、スモンは避けることができなかった。
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答え
3
<解説> キノホルム製剤は整腸剤として販売されていた。

クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)に関する記述の正誤について正しい組み合わせはどれか。

  • (a)CJDは細菌の一種であるプリオンが原因とされている。
  • (b)CJD訴訟は脳外科手術等に用いられていたヒト乾燥硬膜を介してクロイツフェルト・ヤコブ病に罹患したことに対する損害賠償訴訟である。
  • (c)ヒト乾燥硬膜の原料が採取された段階でプリオンに汚染されている場合があり、プリオン不活化のための十分な化学的処理を行われないまま流通することでCJDが発症した。
  • (d)CJDはプリオンが脳の組織に感染し、次第に脳梗塞に似た症状があらわれ、死に至る重篤な難病である。

  1. (a)正, (b)正, (c)正, (d)誤
  2. (a)誤, (b)正, (c)正, (d)正
  3. (a)誤, (b)正, (c)正, (d)誤
  4. (a)正, (b)誤, (c)誤, (d)誤
  5. (a)誤, (b)誤, (c)正, (d)正
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答え
3
<解説> プリオンは細菌でもウイルスでもない蛋白質の一種である。CJDに罹患すると次第に認知症に似た症状が現れ、死に至る神経難病である。

HIV訴訟に関する記述について、(   )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。

HIV訴訟とは( a )患者が、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)が混入した原料( b )から製造された( c )製剤の投与を受けたことにより、HIVに感染したことに対する損害賠償訴訟である。

  1. (a)白血病, (b)血漿, (c)グロブリン
  2. (a)血友病, (b)血漿, (c)血液凝固因子
  3. (a)血友病, (b)血清, (c)フィブリノゲン
  4. (a)白血病, (b)血液, (c)血液凝固因子
  5. (a)白血病, (b)血清, (c)アルブミン
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答え
2
<解説> 血液凝固因子製剤とは血液凝固因子を主成分とした医薬品のことで、血友病患者の血液凝固活性を補い、出血抑制を目的として用いられる。

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