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WEB問題集

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第207回:
“人体の働きと医薬品 Part35”は全部で10問です。
さぁ、やってみよう!

鼻に関する記述について正しいものの組み合わせを選びなさい。

  • (a)副鼻腔は線毛がなく粘液を分泌する細胞でできた粘膜で覆われている。
  • (b)においに対する感覚は非常に敏感であり、適応しにくい。
  • (c)鼻腔は薄い板状の軟膏と骨でできた鼻中隔によって左右に仕切られているが、鼻中隔の前部は毛細血管が豊富に分布していて粘膜が薄いため、傷つきやすく鼻出血を起こしやすい。
  • (d)鼻粘膜に炎症が発生することにより化学伝達物質が放出され、血管透過性の亢進に伴う鼻粘膜腫脹によって鼻閉症状が現れる。

  1. (a,b)
  2. (c,d)
  3. (a,c)
  4. (a,d)
  5. (b,c)
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答え
2
<解説> 副鼻腔も鼻腔と同様、線毛を有し粘液を分泌する細胞でできた粘膜で覆われている。
においに対する感覚は鋭敏であるが、順応を起こしやすい。

腎臓に関する記述について正しいものの組み合わせを選びなさい。

  • (a)腎臓では食品から摂取あるいは体内で生合成されたビタミンDが活性型ビタミンDに転換されている。
  • (b)腎臓は血圧を一定範囲内に保つ上でも重要な役割を担っている。
  • (c)腎小体の外側をボウマン嚢が包み込んでおり、これを糸球体という。
  • (d)腎臓には心臓から拍出される血液の1/3~1/2が流れていて、血液中の老廃物の除去のほか、水分及び電解質の排出調節が行われている。

  1. (a,b)
  2. (c,d)
  3. (a,c)
  4. (a,d)
  5. (b,c)
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答え
1
<解説> 糸球体の外側を袋状のボウマン嚢が包み込んでおり、これを腎小体という。ボウマン嚢から1本の尿細管が伸びて腎小体と尿細管とで腎臓の基本的な機能単位(ネフロン)を構成している。腎臓には心臓から拍出される血液の1/5~1/4が流れている。

血液を構成するものの働きに関する記述とその名称について正しい組み合わせはどれか。

  • (a)免疫反応において体内に侵入した細菌やウイルス等の異物を特異的に認識する抗体としての役割を担うものが多い。
  • (b)白血球の約1/3を占め、血液のほかリンパ液にも分布して循環している。リンパ節、脾臓等のリンパ組織で増殖し、細菌、ウイルス等の異物を認識し、それらに対する抗体を産生する。
  • (c)損傷した血管からの血液の流出を抑える仕組みに重要な役割を担う。

  1. (a)グロブリン, (b)好中球, (c)血小板
  2. (a)アルブミン, (b)単球, (c)リンパ液
  3. (a)アルブミン, (b)リンパ球, (c)単球
  4. (a)グロブリン, (b)リンパ球, (c)血小板
  5. (a)リンパ球, (b)好中球, (c)赤血球
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答え
4
<解説> 白血球は体内に侵入した細菌やウイルス等の異物に対する防御を受け持つ細胞である。顆粒球(好中球、好酸球、好塩基球)リンパ球(T細胞リンパ球、B細胞リンパ球)単球等に分類できる。

呼吸器系に関する記述について正しいものの組み合わせはどれか。

  • (a)肺には筋組織があるが、自力で膨らんだり縮んだりできず、横隔膜や肋間筋によって拡張・収縮して呼吸運動が行われている。
  • (b)気管の粘膜は線毛上皮で覆われており、吸い込まれた粉塵等の異物は粘膜層の連続した流れによって気道内部から咽頭へ向けて排出される。
  • (c)咽頭の後壁にある扁桃はリンパ組織が集まってできている。
  • (d)肺胞の壁を介して心臓から送られてくる血液から酸素が肺胞気中に拡散し代わりに二酸化炭素が血液中の赤血球に取り込まれるガス交換が行われる。

  1. (a,b)
  2. (c,d)
  3. (a,c)
  4. (a,d)
  5. (b,c)
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答え
5
<解説> 肺には筋組織がない。肺胞の壁を介して心臓から送られてくる血液から二酸化炭素が肺胞気中に拡散し代わりに酸素が血液中の赤血球に取り込まれてガス交換が行われる。

大腸に関する記述について正しいものを1つ選びなさい。

  1. 上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸からなる管状の臓器である。
  2. 大腸の内壁粘膜には絨毛があるが、消化はほとんど行われない。
  3. 大腸の腸内細菌は、血液凝固や骨へのカルシウム定着に必要なビタミンD等の物質を産生している。
  4. S状結腸に溜まった糞便が直腸へ送られてくると、便意が起こる。
  5. 食事を取らなければ、糞便は排出されない。
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答え
4
<解説> 大腸は盲腸、虫垂、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸からなる。絨毛はなく消化はほとんど行われない。血液凝固や骨へのカルシウム定着に必要なビタミンK等を産生している。糞便の大半は水分であるが、はがれ落ちた腸壁上皮細胞の残骸(15~20%)や腸内細菌の死骸(10~15%)が含まれ、食物の残滓は約5%に過ぎないため、食事を摂らなくても糞便は排出される。

肝臓の役割に関する記述について、正しいものはどれか。

  1. エネルギー源となるグリコーゲンを生成するのは肝臓だけである。
  2. 肝臓では生体に欠かすことのできないすべてのアミノ酸を生合成することができる。
  3. コレステロール、血液凝固因子、アルブミンが生合成される。
  4. 毒性の強いアンモニアが分解されてアミノ酸へと代謝される。
  5. ビリルビンを分解したヘモグロビンを代謝する。
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答え
3
<解説> ブドウ糖からグリコーゲンの生成は骨格筋の組織でも行われ、骨格筋もその収縮のエネルギー源としてグリコーゲンを蓄えている。肝臓は必須アミノ酸以外のアミノ酸を生合成する。毒性の強いアンモニアから尿素へ代謝し、ヘモグロビンが分解してできたビリルビンも肝臓で代謝される。

小腸に関する記述について正しいものを1つ選びなさい。

  1. 小腸は全長6~7mの管状の臓器で、胃の幽門部につながっている。
  2. 十二指腸は胃から連なる約25cmのS字型に湾曲した部分で膵液と胆汁が送り込まれている。
  3. タンパク質は消化酵素の作用によって、単糖類とアミノ酸に分解されて吸収される。
  4. 脂質はトリプシノーゲンによって分解を受けるが、小腸粘膜の上皮細胞で吸収されると脂質に再形成され、乳状脂粒となる。
  5. 腸液は空腸より分泌される消化液で弱酸性の性質をもつ。
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答え
1
<解説> 胃の上部は噴門部、下部は幽門部である。十二指腸はC字型に湾曲している。炭水化物は単糖類に分解されるが、蛋白質はアミノ酸に分解されて吸収される。脂質はリパーゼの作用によって分解を受ける。腸液はアルカリ性である。

胃に関する記述について(   )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。但し、同じ記号のところには同じ字句が入るものとする。

胃液による消化作用から胃自体を保護するため胃粘膜表皮を覆う細胞から( a )が分泌されている。( b )分泌と( a )分泌のバランスが崩れると、胃液により胃の内壁が損傷を受けて胃痛等の症状を生じる。また( a )に含まれる成分は、小腸における( c )の吸収にも重要な役割を果たしている。

  1. (a)胃液, (b)粘液, (c)ビタミンB12
  2. (a)粘液, (b)胃液, (c)ビタミンK
  3. (a)腸液, (b)胃液, (c)ビタミンD
  4. (a)粘液, (b)胃液, (c)ビタミンB12
  5. (a)胃液, (b)粘液, (c)ビタミンD
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答え
4
<解説> 胃壁からは胃酸、ペプシノーゲン、胃粘液、ビタミンB12の吸収に関与する物質が分泌されている。

咽頭、食道に関する記述の正誤について、正しいものの組み合わせはどれか。

  • (a)嚥下された飲食物は重力によって胃に落ち込むのではなく、食道の運動によって胃に送られる。
  • (b)食道は喉もとから上腹部のみぞおち近くまで続く、直径1~2cmの管状の器官で消化液の分泌腺はない。
  • (c)飲食物を飲み込む運動が起きるときには喉頭の入り口にある弁が反射的に開くことにより、飲食物が気管等に流入せず食道へと送られる。

  1. (a)正, (b)正, (c)正
  2. (a)誤, (b)正, (c)正
  3. (a)正, (b)誤, (c)正
  4. (a)正, (b)正, (c)誤
  5. (a)正, (b)誤, (c)誤
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答え
4
<解説> 飲食物を飲み込む運動が起きるときには喉頭の入り口にある弁が反射的に閉じることによって、飲食物が咽頭や気管に流入せず食道へと送られる。

歯に関する記述について(   )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。

歯冠の表面は( a )質で覆われ、体で最も硬い部分となっている。( a )質の下には( b )質と呼ばれる硬い骨状の組織があり、神経や血管が通る( c )を取り囲んでいる。歯の齲蝕が( b )質に達すると神経が刺激されて、歯がしみたり痛みを感じるようになる。

  1. (a)セメント, (b)エナメル, (c)歯髄
  2. (a)象牙, (b)セメント, (c)歯槽骨
  3. (a)エナメル, (b)象牙, (c)歯髄
  4. (a)象牙, (b)エナメル, (c)歯根
  5. (a)セメント, (b)象牙, (c)歯髄
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答え
3
<解説> 歯は歯周組織(歯肉、歯根膜、歯槽骨、セメント質)によってあごの骨に固定されている。歯槽骨の中に埋没している部分を歯根、歯頚を境に口腔に露出されている部分を歯冠という。
歯冠の構造は内側から歯髄、象牙質、エナメル質の3層からなる。
歯根の構造は内側から、歯髄、象牙質の2層からなり、その外側をセメント質が覆っている。

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