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第286回:
“主な医薬品とその作用 Part97”は全部で10問です。
さぁ、やってみよう!
次の記述は、かぜ及びかぜ薬に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。
- (a)インフルエンザ(流行性感冒)はかぜとは区別して扱われる。
- (b)かぜの約8割は細菌の感染が原因であるが、それ以外にウイルスの感染や、まれに冷気や乾燥、アレルギーのような非感染性の要因による場合もある。
- (c)かぜ薬とは、ウイルスの増殖を抑えたり、ウイルスを体内から除去する医薬品の総称である。
- (d)症状が4日以上続くとき、症状が重篤なときはかぜでない可能性が高い。
- (a,b)
- (a,d)
- (b,c)
- (c,d)
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- 答え
- 2
c. かぜ薬とは、ウイルスの増殖を抑えたり、ウイルスを体内から除去するものではない。
かぜ薬に配合される成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせ はどれか。
- (a)ヨウ化イソプロパミドは、くしゃみや鼻汁分泌を抑えることを目的として配合される場合がある。
- (b)アドレナリン作動成分は、痰(たん)の切れを良くすることを目的として配合される場合がある。
- (c)ノスカピンは、咳を抑えることを目的として配合される場合がある。
- (d)セミアルカリプロティナーゼは、鼻粘膜や喉の炎症による腫れを和らげることを目的として配合される場合がある。
- (a)正, (b)誤, (c)正, (d)正
- (a)正, (b)誤, (c)正, (d)誤
- (a)誤, (b)誤, (c)正, (d)誤
- (a)誤, (b)正, (c)誤, (d)正
- (a)正, (b)誤, (c)誤, (d)誤
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- 答え
- 1
化学的に合成された解熱鎮痛成分(アセトアミノフェンを除く。)に関する以下 の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- (a)サリチル酸系解熱鎮痛成分はライ症候群の発生が示唆されている。
- (b)末梢におけるプロスタグランジンの産生抑制は、腎血流量を減少させるため、腎機能に障害があると、その症状を悪化させる可能性がある。
- (c)アスピリン喘息は、アスピリン特有の副作用であり、他の解熱鎮痛成分では生じない。
- (d)イブプロフェンは、プロスタグランジンの産生を抑制することで消化管粘膜の防御機能を上昇させる。
- (a)正, (b)誤, (c)誤, (d)誤
- (a)正, (b)正, (c)誤, (d)正
- (a)正, (b)正, (c)誤, (d)誤
- (a)誤, (b)誤, (c)正, (d)正
- (a)正, (b)正, (c)正, (d)正
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- 答え
- 3
d. イブプロフェンは、プロスタグランジンの産生を抑制することで消化管粘膜の防御機能を低下させる。
次の記述は、解熱鎮痛成分に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。
- (a)エテンザミドは、専ら小児の解熱を目的として、一般用医薬品の坐薬に配合される。
- (b)イソプロピルアンチピリンは、解熱及び鎮痛の作用は弱いが、抗炎症作用は強いため、他の解熱鎮痛成分と組み合わせて配合される。
- (c)ジリュウの効能・効果は感冒時の解熱である。
- (d)イブプロフェンは、まれに重篤な副作用として、無菌性髄膜炎を生じることがある。
- (a,b)
- (a,c)
- (b,d)
- (c,d)
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- 4
b. イソプロピルアンチピリンは、解熱及び鎮痛の作用は比較的強いが、抗炎症作用は弱いため、他の解熱鎮痛成分と組み合わせて配合される。
次の記述は、催眠鎮静薬に配合される成分に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。
- (a)ブロモバレリル尿素を含む催眠鎮静薬の服用時には、妊娠している女性は使用を避ける必要はない。
- (b)小児及び若年者では、抗ヒスタミン成分により眠気とは反対の神経過敏や中枢興奮などが現れることがある。
- (c)ブロモバレリル尿素は、本来の目的から逸脱した使用(乱用)がなされることがある。
- (d)神経の興奮・緊張緩和を期待して配合されることのあるチョウトウコウは、クロウメモドキ科のサネブトナツメの種子を基原とする生薬である。
- (a,b)
- (a,c)
- (b,c)
- (c,d)
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- 答え
- 3
d.チョウトウコウは、カギカズラのとげ、クロウメモドキ科のサネブトナツメの種子を基原とする生薬はサンソウニンである。
眠気防止薬及びその有効成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- (a)カフェインには、胃液分泌亢進作用があり、その結果、副作用として胃腸障害(食欲不振、悪心・嘔吐)が現れることがある。
- (b)妊娠中にカフェインを摂取した場合、吸収されて循環血液中に移行したカフェインの一部は、血液-胎盤関門を通過して胎児に到達することが知られている。
- (c)眠気防止薬におけるカフェインの1回摂取量は200mg、1日摂取量は500mgが上限とされている。
- (d)かぜ薬やアレルギー用薬などを使用したことによる眠気を抑えるために、眠気防止薬を使用するのは適切ではない。
- (a)正, (b)正, (c)正, (d)正
- (a)正, (b)誤, (c)正, (d)誤
- (a)正, (b)正, (c)正, (d)誤
- (a)正, (b)誤, (c)誤, (d)正
- (a)誤, (b)正, (c)正, (d)正
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- 答え
- 1
鎮暈薬(乗物酔い防止薬)に関する以下の記述のうち、間違っているものはどれか。
- ジフェニドール塩酸塩は、内耳にある前庭と脳を結ぶ神経(前庭神経)の調節作用のほか、内耳への血流を改善する作用を示す。
- メクリジン塩酸塩は、他の抗ヒスタミン成分と比べて作用が早く現れ、持続時間は短い。
- 3歳未満では自律神経系が未発達であるため、乗り物酔いが起こることはほとんどない。
- アミノ安息香酸エチルは、胃粘膜への麻酔作用によって嘔吐刺激を和らげ、乗物酔いに伴う吐き気を抑えることを目的として配合されている場合がある。
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- 2
次の記述は、鎮咳去痰薬に配合される生薬成分の基原及び作用に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。
- (a)ゴミシは、オオバコ科のオオバコの花期の全草を基原とする生薬で、去痰作用を期待して用いられる。
- (b)ナンテンジツは、メギ科のシロミナンテン(シロナンテン)又はナンテンの果実を基原とする生薬で、知覚神経・末梢運動神経に作用して咳止めに効果があるとされる。
- (c)セネガは、ヒメハギ科のセネガ又はヒロハセネガの根を基原とする生薬で、鎮咳作用を期待して用いられる。
- (d)キキョウは、キキョウ科のキキョウの根を基原とする生薬で、痰又は痰を伴う咳に用いられる。
- (a,b)
- (a,c)
- (b,d)
- (c,d)
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- 答え
- 3
c.セネガは、ヒメハギ科のセネガ又はヒロハセネガの根を基原とする生薬で、去痰作用を期待して用いられる。
次の1~5で示される鎮咳去痰薬に配合される成分のうち、延髄の咳嗽中枢に作用して咳を抑えることを目的とする非麻薬性鎮咳成分はどれか。
- コデインリン酸塩
- ノスカピン
- グアイフェネシン
- トラネキサム酸
- メチルエフェドリン塩酸塩
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- 答え
- 2
3. グアイフェネシンは去痰成分
4. トラネキサム酸は抗炎症成分
5. メチルエフェドリン塩酸塩は気管支拡張成分
次の記述は、口腔咽喉薬やうがい薬(含嗽薬)の一般的な注意事項に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。
- (a)トローチ剤やドロップ剤は、有効成分が口腔内や咽頭部に行き渡るよう、噛(かみ)砕き、ゆっくりと溶かすようにして使用されることが重要である。
- (b)口内炎などにより口腔内にひどいただれがある人では、成分の一部が循環血流中に入りやすく全身的な影響も生じやすくなる。
- (c)含嗽薬は、水で用時希釈又は溶解して使用してうがいに用いたり、又は患部に塗布した後、水でうがいする内用液剤である。
- (d)噴射式の液剤は、息を吸いながら噴射すると気管支や肺に入ってしまうおそれがあるため、軽く息を吐いたり、声を出しながら噴射することが望ましい。
- (a,b)
- (a,c)
- (b,d)
- (c,d)
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- 答え
- 3
c. 含嗽薬は、外用液剤である。