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第251回:
“主な医薬品とその作用 Part86”は全部で10問です。
さぁ、やってみよう!
次の記述は、嘔吐と胃の薬に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。
- (a)透析療法を受けている人はカルシウムを含む成分を使用してはならない。
- (b)消化薬は、胃液の分泌亢進による胃酸過多や、それに伴う胸やけ、腹部の不快感、吐きけ等の症状を緩和することを目的とする医薬品である。
- (c)健胃薬に配合される生薬成分は、独特の味や香りを有し、唾液や胃液の分泌を促して胃の働きを活発にする作用があるとされる。
- (d)いわゆる総合胃腸薬では、制酸と健胃のように相反する作用を期待するものが配合されている場合がある。
- (a,b)
- (a,d)
- (b,c)
- (c,d)
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- 4
b.制酸薬は、胃液の分泌亢進による胃酸過多や、それに伴う胸やけ、腹部の不快感、吐きけ等の症状を緩和することを目的とする医薬品である。
次の記述は、胃の薬の配合成分に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。
- (a)合成ヒドロタルサイドは、アルミニウムを含む成分であるため、透析を受けている人では使用を避ける必要がある。
- (b)ユウタンはヒグマその他近縁動物の胆汁を乾燥したものを起原とする生薬で芳香による健胃作用を期待して用いられる。
- (c)セトラキサート塩酸塩は、代謝されてトラネキサム酸を生じるため、血栓のある人、血栓を起こすおそれのある人では、生じた血栓が分解されにくくなることが考えられる。
- (d)ピレンゼピン塩酸塩は、消化管の運動を亢進して、胃液の分泌を促す作用を示すとされる。
- (a,b)
- (a,c)
- (b,d)
- (c,d)
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- 2
d.ピレンゼピン塩酸塩は、消化管の運動にはほとんど影響を与えない。しかし抗コリン作用があるため、排尿困難、緑内障の診断を受けた人は症状の悪化を招くおそれがある。
腸の薬とその有効成分に関する以下の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 下痢・便秘の繰り返し等の場合における『成長については、医薬品においてのみ、認められている。
- 収斂成分を主体とする止瀉薬については、細菌性の下痢や食中毒のときに使用して腸の運動を鎮めると、かえって状態を悪化させるおそれがある。
- タンニン酸アルブミンに含まれるアルブミンは、牛乳に含まれるタンパク質から精製された成分であるため、牛乳にアレルギーがある人では使用を避ける必要がある。
- ロペラミド塩酸塩は食あたりや水あたりなどの下痢にも使用できる。
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- 4
瀉下薬とその有効成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- (a)マグネシウムは、腸内容物の浸透圧を高めることで糞便中の水分量を増し、また、大腸を刺激して排便を促す。
- (b)硫酸ナトリウムは血液中の電解質のバランスが損なわれ、心臓の負担が増加し、心臓病を悪化させるおそれがある。
- (c)カルメロースカルシウムは、腸管内で水分を吸収して腸内容物に浸透し、糞便のかさを増やすとともに糞便を柔らかくすることによる瀉下作用を目的として、配合されている場合がある。
- (d)ピコスルファートナトリウムは、胃や小腸で分解され、大腸への刺激作用を示す。
- (a)正, (b)正, (c)正, (d)誤
- (a)誤, (b)正, (c)正, (d)正
- (a)正, (b)正, (c)誤, (d)誤
- (a)誤, (b)正, (c)誤, (d)誤
- (a)正, (b)誤, (c)正, (d)誤
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- 1
胃腸鎮痛鎮痙薬とその有効成分の以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- (a)抗コリン成分が副交感神経系の働きを抑える作用は消化管に限定されないため、散瞳、顔のほてり、頭痛、眠気、口渇、便秘、排尿困難等の副作用が現れることがある。
- (b)パパべリンは括約筋に直接働いて胃腸の痙攣を鎮める。
- (c)オキセサゼインは、小児における安全性が確立されており、15歳未満の小児に対して安全に使用することができる。
- (d)ロートエキスは、吸収された成分の一部が母乳中に移行して乳児の脈が遅くなるおそれがある。
- (a)正, (b)誤, (c)誤, (d)誤
- (a)誤, (b)誤, (c)正, (d)正
- (a)正, (b)正, (c)誤, (d)誤
- (a)誤, (b)正, (c)誤, (d)誤
- (a)正, (b)誤, (c)正, (d)誤
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- 1
c.オキセサゼインは、小児における安全性が確立されておらず、15歳未満の小児に対して使用してはいけない。
d.ロートエキスは、吸収された成分の一部が母乳中に移行して乳児の脈が速くなる(頻脈)おそれがある。
浣腸薬とその有効成分に関する以下の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 直腸内に適用される医薬品であり、剤形には注入剤(肛門から薬液を注入するもの)のみが存在する。
- 急激な腸に働きに刺激されて、流産や早産を誘発するおそれがある。
- グリセリンは、浸透圧の差によって腸管壁から水分を取り込んで直腸粘膜を刺激し、排便を促す効果を期待して用いられる。
- 炭酸水素ナトリウムは、直腸内で徐々に分解して炭酸ガスの微細な気泡を発生することで直腸を刺激する作用を期待して用いられる。
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- 1
次の記述は、駆虫成分に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。
- (a)サントニンは、回虫の自発運動を抑える作用を示し、虫体を排便とともに排出させることを目的として用いられる。
- (b)カイニン酸は、回虫に痙攣を起こさせる作用を示し、虫体を排便とともに排出させることを目的として用いられる。
- (c)ピペラジンリン酸塩は、アセチルコリン伝達を妨げて、回虫及び蟯虫の運動筋を麻痺させる作用を示し、虫体を排便とともに排出させることを目的として用いられる。
- (d)パモ酸ピリビニウムは、蟯虫の呼吸や栄養分の代謝を抑えて殺虫作用を示すとされる。
- (a)正, (b)誤, (c)誤, (d)誤
- (a)正, (b)正, (c)正, (d)正
- (a)正, (b)正, (c)誤, (d)誤
- (a)誤, (b)正, (c)誤, (d)誤
- (a)正, (b)誤, (c)正, (d)誤
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- 2
強心薬に配合される主な成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- (a)センソは、有効域が比較的広い成分であり、通常用量で悪心(吐きけ)、嘔吐の副作用が現れることはない。
- (b)ジャコウは、強心作用のほか、呼吸中枢を刺激して呼吸機能を高めたり、意識をはっきりさせる作用があるとされる。
- (c)ロクジョウは、強心作用のほか、強壮、血行促進の作用があるとされる。
- (d)ゴオウは、強心作用のほか、末梢血管の収縮による血圧上昇、興奮作用があるとされる。
- (a)正, (b)正, (c)誤, (d)誤
- (a)正, (b)誤, (c)誤, (d)正
- (a)誤, (b)正, (c)誤, (d)誤
- (a)誤, (b)誤, (c)正, (d)正
- (a)誤, (b)正, (c)正, (d)誤
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- 5
d.ゴオウは、強心作用のほか、末梢血管の収縮による血圧低下、興奮作用があるとされる。
高コレステロール改善成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- (a)ポリエンホスファチジルコリンは、肝臓におけるコレステロールの代謝を促す効果を期待して用いられる。
- (b)パンテチンは、低密度リポタンパク質(LDL)等の異化排泄を促進し、リポタンパクリパーゼ活性を高めて、高密度リポタンパク質(HDL)産生を高める作用があるとされる。
- (c)コレステロールは水に溶けやすい物質であるため、血液中では血漿タンパク質と結合したリポタンパク質となって存在する。
- (d)ビタミンEは、コレステロールの生合成抑制と排泄・異化促進作用、中性脂肪抑制作用、過酸化脂質分解作用を有すると言われている。
- (a)正, (b)誤, (c)正, (d)誤
- (a)誤, (b)正, (c)誤, (d)誤
- (a)正, (b)正, (c)誤, (d)誤
- (a)誤, (b)誤, (c)正, (d)正
- (a)正, (b)誤, (c)誤, (d)正
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- 3
d.ビタミンB2は、コレステロールの生合成抑制と排泄・異化促進作用、中性脂肪抑制作用、過酸化脂質分解作用を有すると言われている。
貧血と貧血用薬(鉄製剤)に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- (a)鉄分の摂取不足を生じても、初期には貯蔵鉄や血清鉄が減少するのみでヘモグロビン量自体は変化せず、ただちに貧血の症状は現れない。
- (b)貧血用薬(鉄製剤)はビタミン性貧血に対して不足しているビタミンを補充し造血機能の回復を図る医薬品である。
- (c)鉄分の吸収は空腹時のほうが高いとされているが、消化器系への副作用を軽減するには、食後に服用することが望ましい。
- (d)鉄はヘモグロビンの産生過程で 鉄の代謝や輸送に重要な役割を持つ。
- (a)誤, (b)正, (c)正, (d)誤
- (a)誤, (b)誤, (c)正, (d)正
- (a)正, (b)正, (c)誤, (d)誤
- (a)正, (b)誤, (c)正, (d)誤
- (a)正, (b)誤, (c)誤, (d)正
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- 4
d.銅はヘモグロビンの産生過程で 鉄の代謝や輸送に重要な役割を持つ。