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第238回:
“主な医薬品とその作用 Part81”は全部で10問です。
さぁ、やってみよう!
次のa~cの記述の正誤について、正しい組み合わせを下表から一つ選び、その番号を解答用紙に記入しなさい。
- (a)かぜの約8割は細菌の感染が原因である。
- (b)エテンザミドが配合されたかぜ薬は、水痘(水疱瘡)又はインフルエンザにかかっている15歳未満の小児への使用を避ける必要がある。
- (c)トラネキサム酸には、凝固した血液を溶解する働きがある。
- (d)かぜ薬に、アドレナリン作動成分が配合されることがある。
- (a)正, (b)正, (c)正, (d)正
- (a)正, (b)誤, (c)正, (d)正
- (a)正, (b)誤, (c)誤, (d)誤
- (a)誤, (b)正, (c)正, (d)誤
- (a)誤, (b)正, (c)誤, (d)正
- 答え
- 5
c.トラネキサム酸には、凝固した血液を溶解されにくくする働きがある。
次のa~dの漢方処方製剤のうち、かぜの症状の緩和に用いられ、構成生薬としてカンゾウ及びマオウを含む製剤の正しい組み合わせを下の1~5から一つ選び、その番号を解答用紙に記入しなさい。
- (a)柴胡桂枝湯
- (b)小青竜湯
- (c)小柴胡湯
- (d)葛根湯
- (a,b)
- (a,d)
- (b,c)
- (b,d)
- (c,d)
- 答え
- 4
次のa~cの記述の正誤について、正しい組み合わせを下表から一つ選び、その番号を解答用紙に記入しなさい。
- (a)アスピリンは、体内でのプロスタグランジンの産生を促進する成分である。
- (b)アセトアミノフェンは、15歳未満の小児に対しては、いかなる場合も一般用医薬品として使用してはならない。
- (c)芍薬甘草湯は、体力に関わらず、筋肉の急激な痙攣を伴う痛みのあるもののこむらがえり、筋肉の痙攣、腹痛、腰痛に適するとされている。
- (d)かぜの時に消耗しやすいビタミンCの補給を目的として、リボフラビンが配合されている場合がある。
- (a)誤, (b)正, (c)正, (d)正
- (a)誤, (b)誤, (c)正, (d)誤
- (a)誤, (b)誤, (c)誤, (d)誤
- (a)誤, (b)正, (c)正, (d)誤
- (a)誤, (b)正, (c)誤, (d)正
- 答え
- 2
b.アセトアミノフェンは、小児でも使用できる医薬品である。
d.かぜの時に消耗しやすいビタミンB2の補給を目的として、リボフラビンが配合されている場合がある。
解熱鎮痛薬に関する次のa~cの記述の正誤について、正しい組み合わせを下表から一つ選び、その番号を解答用紙に記入しなさい。
- (a)痛みや発熱を一時的に和らげる対症療法ではなく、その原因を根本的に解消することを目的としている。
- (b)頭痛の症状が軽いうちに服用すると効果的であるが、症状が現れないうちに予防的に使用することは適切でない。
- (c)イブプロフェンは、潰瘍性大腸炎やクローン氏病(クローン病)の既往歴がある人が服用した場合、これらの疾患の再発を招くおそれがある。
- (d)アセトアミノフェンは、主として中枢作用によって解熱・鎮痛をもたらすため、胃腸障害を生じやすく、空腹時に服用できる製品はない。
- (a)誤, (b)正, (c)正, (d)正
- (a)誤, (b)誤, (c)正, (d)誤
- (a)誤, (b)誤, (c)誤, (d)誤
- (a)誤, (b)正, (c)正, (d)誤
- (a)誤, (b)正, (c)誤, (d)正
- 答え
- 4
d. アセトアミノフェンは、胃腸障害を生じにくく、空腹時に服用できる製品もある。
睡眠改善薬及びその配合成分に関する次の1~5の記述について、誤っているものを一つ選び、その番号を解答用紙に記入しなさい。
- 妊娠中にしばしば生じる睡眠障害は、ホルモンのバランスや体型の変化等が原因であり、抗ヒスタミン成分を主薬とする睡眠改善薬の主な適用対象となる症状ではない。
- 小児及び若年者では、抗ヒスタミン成分により眠気とは反対の神経過敏や中枢興奮などが現れることがある。
- 15歳未満の小児では、抗ヒスタミン成分を含有する睡眠改善薬の使用は原則、避けることとなっている。
- 抗ヒスタミン成分を主薬とする催眠鎮静薬は、睡眠改善薬として、慢性的に不眠症状がある人を対象としたものである。
- 抗ヒスタミン成分を主薬とする睡眠改善薬の場合、目が覚めたあとも、注意力の低下や寝ぼけ様症状、判断力の低下等の一時的な意識障害、めまい、倦怠感を起こすことがあるので注意が必要である。
- 答え
- 4
鎮暈薬(乗物酔い防止薬)の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
- (a)乗り物用に酔い防止薬には3歳未満の乳幼児の製品はない。
- (b)不安や緊張を和らげることを目的として、アミノ安息香酸エチルのような鎮静成分が配合されている場合がある。
- (c)胃粘膜への麻酔作用によって嘔吐刺激を和らげ、乗物酔いに伴う吐きけを抑えることを目的として、ジプロフィリンのような局所麻酔成分が配合されている場合がある。
- (d)脳に軽い興奮を起こさせて平衡感覚の混乱によるめまいを軽減させることを目的として、キサンチン系成分が配合されている場合がある。
- (a,c)
- (a,d)
- (b,c)
- (b,d)
- 答え
- 2
c.ジプロフィリンは中枢神経系を軽く興奮させて、平衡感覚の混乱によるめまいを軽減させる。
小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- (a)ゴオウ、ジャコウは、緊張や興奮を鎮め、また血液の循環を促す作用を期待して用いられる。
- (b)構成生薬にカンゾウを含まない漢方処方製剤として小建中湯がある。
- (c)代表的な配合生薬の一つであるレイヨウカクは、ウシ科のサイカレイヨウ(高鼻レイヨウ)等の角を基原とする生薬で、緊張や興奮を鎮める作用等を期待して用いられる。
- (a)正, (b)誤, (c)正
- (a)正, (b)正, (c)誤
- (a)誤, (b)誤, (c)誤
- (a)誤, (b)正, (c)正
- 答え
- 1
鎮咳去痰薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- (a)ノスカピン塩酸塩はモルヒネと同じ基本構造を持ち、依存性がある成分であり,麻薬性鎮咳成分といわれる。
- (b)麦門冬湯は、気管支炎、気管支喘息等に用いられ、水様痰の多い人に適している。
- (c)コデインリン酸塩は、妊娠中に摂取された場合、吸収された成分の一部が血液-胎盤関門を通過して胎児へ移行することが知られている。
- (d)中枢性の鎮咳作用を示す生薬成分として、ナンテンジツ(サトイモ科のカラスビシャクのコルク層を除いた塊茎を基原とする生薬)が配合されている場合もある。
- (a)正, (b)誤, (c)誤, (d)正
- (a)正, (b)正, (c)誤, (d)誤
- (a)誤, (b)誤, (c)正, (d)誤
- (a)誤, (b)正, (c)誤, (d)誤
- (a)誤, (b)誤, (c)正, (d)正
- 答え
- 3
b.麦門冬湯は、水様痰の多い人には不向きである。
d.サトイモ科のカラスビシャクのコルク層を除いた塊茎を基原とする生薬は半夏(はんげ)でありナンンテンジツは、ナンテンの果実を基原とする生薬で、知覚神経・末梢運動神経に作用して咳止めに効果があるとされる。
鎮咳去痰薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
- (a)シャゼンソウはオオバコの花期の全草を基原とする生薬で、煎薬として鎮咳作用を期待して用いられる。
- (b)メトキシフェナミン塩酸塩は、交感神経系を刺激して気管支を拡張させ、咳や喘息の症状を鎮めることを目的として用いられる。
- (c)チペジジンヒベンズ酸塩は、気管支の平滑筋に直接作用して弛緩させ、気管支を拡張させることにより、咳や喘息の症状を鎮めることを目的として用いられる。
- (d)エチルシステイン塩酸塩は、痰の中の粘性タンパク質を溶解・低分子化して粘性を減少させることにより、痰の切れを良くすることを目的として用いられる。
- (a)正, (b)正, (c)正, (d)誤
- (a)正, (b)誤, (c)正, (d)正
- (a)正, (b)誤, (c)誤, (d)正
- (a)正, (b)正, (c)誤, (d)正
- (a)誤, (b)誤, (c)正, (d)誤
- 答え
- 4
鎮咳去痰薬に係る受診勧奨等に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
なお、2箇所の( a )、( b )内はいずれも同じ字句が入る。
咳や痰、息切れ等の症状が長期間にわたっている場合には、慢性気管支炎や肺気腫などの慢性閉塞性肺疾患(( a ))の可能性があり、医師の診療を受けるなどの対応が必要である。( b )は、咳や痰などの呼吸器症状を遷延化・( c )させ、( a )のリスク要因の一つとして指摘されており、( b )に伴う症状のため鎮咳去痰薬を漫然と長期間にわたって使用することは適当でない。
- (a)COPD, (b)喫煙, (c)慢性化
- (a)CKD, (b)喫煙, (c)悪性化
- (a)CKD, (b)飲酒(c)変化
- (a)COPD, (b)飲酒, (c)慢性化
- (a)CKD, (b)喫煙, (c)変化
- 答え
- 1