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WEB問題集

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第220回:
“主な医薬品とその作用 Part75”は全部で10問です。
さぁ、やってみよう!

次のロペラミド塩酸塩に関する記述で、正しいものはどれか。

  1. 食べすぎ、飲みすぎ、食あたりや発熱を伴う下痢が適用対象である。
  2. 腸管の運動を亢進する作用があり胃腸鎮痛鎮痙剤との併用は避ける必要がある。
  3. 水分や電解質の分泌を活発にするが、効き目が強すぎて便秘が現れることがある。
  4. 中枢神経系を抑制する作用があり、副作用としてめまいや眠気を生じることがある。
  5. 肛門疾患がある人に使用されることが望ましい。
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答え
4
<解説> ロペラミド塩酸塩は食あたりや水あたりによる下痢については適用対象ではない。
腸管運動を低下させる作用を示し、胃腸鎮痙剤との併用は避ける必要がある。
水分や電解質の分泌を抑える作用もあり、効き目が強すぎると便秘が現れることがある。便秘を避けなければならない肛門疾患がある人では、使用を避けることが望ましい。

点眼薬に関する記述の正誤について誤っているものはどれか。

  1. 全身性の副作用として、皮膚に発疹、発赤、痒みが現れることがある。
  2. 容器の先端が点眼の際に、まぶたやまつげに触れると、雑菌が混入することがある。
  3. 結膜嚢容積は1滴の点眼薬の量より少ないため、正確に点眼できれば1滴でよい。
  4. ソフトコンタクトレンズ装着時はいかなる場合も点眼薬を使用してはならない。
  5. 一般用医薬品の点眼薬には、緑内障の症状を改善できるものはない。
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答え
4
<解説> ソフトコンタクトレンズは水分を含みやすく、防腐剤などの配合成分がレンズに吸着されて、角膜に障害を引き起こす原因となるおそれがあるため、装着したままの点眼は避けることとされている製品が多い。

漢方処方製剤についての特徴、基本的な考え方について正しい正誤の組み合わせはどれか。

  • (a)漢方薬は処方自体が1つの有効成分として独立したものという見方をすべきものであり、個々の使用する人に応じて、生薬を組み合わせたものが用いられる。
  • (b)患者の証に基づく考え方で、体質を実症と虚証に、症状については、陰病と陽病に分類している。
  • (c)用法用量において適用年齢の下限が設けられていない場合であっても生後6ヶ月未満乳児には使用しないこととされている。
  • (d)漢方処方製剤は症状の原因となる体質の改善を主眼としているものが多く、比較的長期間(1ヶ月位)継続して服用されることがある。

  1. (a)誤, (b)正, (c)誤, (d)正
  2. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)誤
  3. (a)正, (b)正, (c)誤, (d)正
  4. (a)正, (b)誤, (c)誤, (d)正
  5. (a)誤, (b)正, (c)正, (d)誤
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答え
1
<解説> (a) 漢方薬は使用する人の体質や症状その他の状態に適した処方を既成の処方の中から選択して用いられる。個々の使用する人に応じて生薬を組み合わせたものは中薬と呼ぶ中医学で使用する薬である。
(c) 用法用量において適用年齢の下限が設けられていない場合であっても生後3ヶ月未満乳児には使用しないこととされている。

カフェインに関する記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. 脳に軽い興奮状態を引き起こし、眠気や倦怠感を一時的に抑える効果がある。
  2. 腎臓での水分の再吸収を促進するとともに、膀胱括約筋を収縮させる働きがあり、尿量の増加をもたらす。
  3. 習慣になりやすい性質があり「短期間の服用にとどめ、連用しないこと」とされている。
  4. 胃酸分泌を亢進させる作用があり、胃酸過多の症状のある人、胃潰瘍の診断を受けた人では服用を避ける必要がある。
  5. 心筋を興奮させる作用があり、副作用として動悸が現れることがある。
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答え
2
<解説> カフェインは腎臓での水分の再吸収を抑制するとともに、膀胱括約筋を弛緩させる作用があり、尿量の増加をもたらす。

かぜ薬に配合される成分について誤っているものはどれか。

  1. サリチルアミドは15歳未満の小児で水痘又はインフルエンザにかかっているときは使用を避ける必要がある。
  2. グアイフェネシンは痰の切れをよくする成分として配合されている。
  3. 塩化リゾチームは鼻粘膜や喉の炎症による腫れを和らげることを目的として配合されている場合がある。
  4. ブロメラインは痰の粘り気を弱め、また気道粘膜の線毛運動を促進させて痰の排出を容易にする。
  5. トラネキサム酸は体内での炎症物質の産生を抑えることで炎症の発生を抑え、腫れを和らげると考えられている。
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答え
4
<解説> ブロメラインは蛋白分解酵素で、体内で産生される炎症物質を分解する作用を示す。またフィブリノゲンやフィブリンを分解する作用もあり、血液凝固異常(出血傾向)の症状のある人では、出血傾向を悪化させるおそれがある。

次の記述にあてはまるビタミンはどれか。

体内の脂質を酸化から守り、細胞の活動を助ける栄養素であり、血流を改善させる作用がある。

  1. ビタミンC
  2. ビタミンD
  3. ビタミンE
  4. ビタミンB2
  5. ビタミンB12
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答え
3
<解説> ビタミンCは体内の脂質を酸化から守る作用(抗酸化作用)を示し、皮膚や粘膜の機能を正常に保つ栄養素で、ビタミンDは腸管でのカルシウム吸収及び尿細管でのカルシウム再吸収を促して骨の形成を助け、ビタミンB2は脂質の代謝に関与し、皮膚や粘膜の機能を正常に保つために重要な栄養素である。
ビタミンB12は赤血球の形成を助け、また、神経機能を正常に保つために重要な栄養素である。

滋養強壮保健薬に配合される成分とその働きについて正しいものの組み合わせはどれか。

  • (a)酢酸レチノールは目の乾燥感、夜盲症の症状の緩和に用いられる。
  • (b)フルスチアミン塩酸塩は口角炎、口唇炎、口内炎、湿疹、皮膚炎、かぶれ、ただれ、にきび、肌荒れ等の症状の緩和に用いられる。
  • (c)システイン塩酸塩は筋肉や脳、心臓、目、神経等、体のあらゆる部分に存在し、細胞の機能が正常に働くために重要な物質である。
  • (d)アスパラギン酸ナトリウムは生体におけるエネルギーの産生効率を高めるとされ、骨格筋の疲労の原因となる乳酸の分解を促す等の働きを期待して用いられる。

  1. (a,b)
  2. (c,d)
  3. (a,c)
  4. (b,d)
  5. (a,d)
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答え
5
<解説> 口角炎、口唇炎、口内炎、湿疹、皮膚炎、かぶれ、ただれ、にきび、肌荒れ等の症状の緩和に用いられるのはビタミンB2主薬製剤で、酪酸リボフラビンやフラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム等である。
フルスチアミン塩酸塩はビタミンB1主薬製剤で神経痛、筋肉痛・関節痛、手足のしびれ、便秘、眼精疲労、脚気の症状の緩和、また、肉体疲労時等に用いられる。
システイン塩酸塩は髪や爪、肌などに存在するアミノ酸の一種で、皮膚におけるメラニンの生成を抑えるとともに皮膚の新陳代謝を活発にしてメラニンの排出を促す働きがある。

次の痔疾用薬に配合される成分についての記述で、誤っているものはどれか。

  1. ジブカイン塩酸塩は痔に伴う痛み・痒みを和らげることを目的として用いられる。
  2. リゾチーム塩酸塩は比較的緩和な抗炎症作用を示す成分として配合される場合がある。
  3. 局所への穏やかな刺激によって痒みを抑える効果を期待して冷感刺激を生じさせるクロタミトンが配合されている場合がある。
  4. 痔に伴う痒みを和らげることを目的として、ジフェンヒドラミン塩酸塩が配合されている場合がある。
  5. 血管収縮作用による止血効果を期待してメチルエフェドリン塩酸塩が配合されている場合がある。
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答え
3
<解説> クロタミトンは熱感刺激成分である。

外皮用薬に配合される成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

  • (a)イブプロフェンピコノールは吹き出物に伴う皮膚の発赤や腫れを抑えるほか、吹き出物の拡張を抑える作用があるとされている。
  • (b)ピロキシカムは筋肉痛、関節痛、捻挫、打撲等による鎮痛等を目的として用いられる。
  • (c)酸化亜鉛は比較的穏やかな抗炎症作用を示す成分として配合されている場合がある。
  • (d)切り傷、擦り傷、掻き傷等の創傷面からの出血を抑えることを目的として、ナファゾリン塩酸塩が配合されている場合がある。

  1. (a)誤, (b)正, (c)誤, (d)正
  2. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)誤
  3. (a)正, (b)正, (c)誤, (d)正
  4. (a)正, (b)誤, (c)誤, (d)正
  5. (a)誤, (b)正, (c)正, (d)誤
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答え
3
<解説> 酸化亜鉛は患部の蛋白質と結合して被膜を形成し、皮膚を保護する作用を示す。

歯痛薬又は歯槽膿漏薬に関する記述の正誤について正しい組み合わせはどれか。

  • (a)内服薬の中には止血成分としてフィトナジオンが配合されている場合がある。
  • (b)コラーゲン代謝を改善して炎症を起こした歯周組織の修復を助け、また、毛細血管を強化して炎症による腫れや出血を抑える効果を期待して、銅クロロフィリンナトリウムが配合されている場合がある。
  • (c)グルコン酸クロルヘキシジンが口腔内に適用される場合、まれに重篤な副作用として、ショック(アナフィラキシー)を生じることがある。
  • (d)歯周組織の炎症を和らげることを目的として、カルバゾクロムが配合されている場合がある。

  1. (a)誤, (b)正, (c)誤, (d)正
  2. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)誤
  3. (a)正, (b)正, (c)誤, (d)正
  4. (a)正, (b)誤, (c)誤, (d)正
  5. (a)誤, (b)正, (c)正, (d)誤
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答え
2
<解説> コラーゲン代謝を改善して炎症を起こした歯周組織の修復を助け、また、毛細血管を強化して炎症による腫れや出血を抑える効果を期待してビタミンCが配合されている場合がある。
 カルバゾクロムは炎症を起こした歯周組織から出血を抑える効果を期待して配合されている場合がある。

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