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WEB問題集

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第158回:
“医薬品に共通する特性と基本的な知識 Part27”は全部で10問です。
さぁ、やってみよう!

世界保健機関(WHO)における医薬品の副作用の定義に関する記述について(  )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを選びなさい。

医薬品の副作用とは、「疾病の( a )、診断、治療のため、又は身体の機能を( b )ために、人に通常用いられる量で発現する医薬品の有害かつ( c )反応」とされている。

  1. (a)認知, (b)正常化する, (c)意図しない
  2. (a)予防, (b)向上させる, (c)過剰な
  3. (a)予防, (b)恒常化する, (c)過敏な
  4. (a)認知, (b)向上させる, (c)予期しない
  5. (a)予防, (b)正常化する, (c)意図しない
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答え
5
<解説> 副作用には主作用以外の反応であっても、特段の不都合を生じないものであれば、副作用として扱われることはない。

一般用医薬品の選択およびセルフメディケーションに関する以下の記述のうち正しいものを1つ選びなさい。

  1. 条件を満たした場合のセルフメディケーション税制はスイッチOTCのみとなっている。
  2. 食事と栄養バランス、睡眠・休養、運動、禁煙等の健康維持・増進全般についてはセルフメディケーションではない。
  3. 一般用医薬品を一定期間もしくは一定回数使用しても症状の改善が見られないときは、医療機関を受診することが推奨される。
  4. 一般用医薬品は医薬品の販売等に従事する専門家が購入者に対して、その選択や使用を判断しなければならない。
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答え
3
<解説> 1 令和4年1月の見直しからセルフメディケーション税制はスイッチOTC医薬品以外にも腰痛や肩こり、風邪やアレルギーの諸症状に対する一般用医薬品が税制の対象になっている。
2 食事と栄養バランス、睡眠・休養、運動、禁煙等の健康維持・増進全般についてもセルフメディケーションである。
4 一般用医薬品は一般の生活者がその選択や使用を判断する主体であり、医薬品の販売に従事する専門家は医薬関係者として支援していくという姿勢で臨むことが基本である。

サリドマイドに関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを選びなさい。

  • (a)整腸剤として販売されたサリドマイド製剤を妊娠している女性が使用したことにより、出生児に四肢欠損、耳の障害等の先天異常が発生した。
  • (b)光学異性体のうち一方の異性体S体のみに血管新生を妨げる作用があり、R体のみを製剤化すれば催奇形性は避けることができた。
  • (c)サリドマイドは血液-胎盤関門を通過して胎児に移行せず、血管新生を妨げた。
  • (d)サリドマイドは催奇形性についての警告が発せられていたが、対応の遅さが問題視された。

  1. (a)正, (b)正, (c)正, (d)正
  2. (a)誤, (b)正, (c)正, (d)正
  3. (a)誤, (b)誤, (c)正, (d)正
  4. (a)誤, (b)誤, (c)誤, (d)正
  5. (a)誤, (b)誤, (c)誤, (d)誤
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答え
4
<解説> (a) サリドマイドは催眠鎮静剤として販売されていた。
(b) 光学異性体は体内で相互に転換するため,R体のみを分離して製剤化しても催奇形性は避けられない。
(c) サリドマイドは血液-胎盤関門を通過して胎児に移行するため、血管新生を妨げられなかった。

スモンに関する以下の記述について、(   )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを下欄から選びなさい。但し2箇所の( a )には同じ字句が用いられるものとする。

( a )製剤は1924年から整腸剤として販売されたが、1958年頃から消火器症状を伴う得意な神経症状が報告されるようになり、米国では1960年に( b )に使用が制限された。わが国では1970年になってスモンの原因は( a )であるとの説が発表され、同年9月に販売が停止された。

  1. (a)プリオン, (b)クロイツフェルト・ヤコブ病
  2. (a)キノホルム, (b)アメーバ赤痢
  3. (a)血液凝固因子, (b)エイズ
  4. (a)キノホルム, (b)亜急性脊髄視神経症
  5. (a)ヒト乾燥硬膜, (b)害虫駆除
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答え
2
<解説> スモン訴訟は整腸剤として販売されていたキノホルム製剤を使用したことにより亜急性脊髄視神経症に罹患したことに対しての損害賠償訴訟である。

クロイツフェルト・ヤコブ病に関する次の記述について、(   )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを選びなさい。

クロイツフェルト・ヤコブ病は( a )の一種であるプリオンが原因とされ、プリオンが脳の組織に感染し、次第に( b )に類似した症状が現れ、死に至る重篤な( c )である。

  1. (a)細菌, (b)パーキンソン病, (c)神経難病
  2. (a)ウイルス, (b)認知症, (c)血管腫瘍
  3. (a)蛋白質, (b)認知症, (c)神経難病
  4. (a)ウイルス, (b)パーキンソン病, (c)血管腫瘍
  5. (a)蛋白質, (b)パーキンソン病, (c)神経難病
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3
<解説> プリオンとは細菌でもウイルスでもないタンパク質の一種である。脳の組織に感染し認知症に似た症状が現れる。

HIV訴訟に関する以下の記述について(  )の中に入れるべき正しい字句の組み合わせを選びなさい。

( a )患者が、人免疫不全ウイルスが混入した原料( b )から製造された( c )の投与を受けたことにより,HIVに感染したことに対する損害賠償訴訟である。

  1. (a)白血病, (b)血漿, (c)血液凝固因子製剤
  2. (a)血友病, (b)血漿, (c)血液凝固因子製剤
  3. (a)白血病, (b)血清, (c)血液凝固阻止因子製剤
  4. (a)血友病, (b)血清, (c)血液凝固因子製剤
  5. (a)白血病, (b)血漿, (c)血液凝固阻止因子製剤
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答え
2
<解説> 血液の液体成分を血漿という。血清は全血を凝固させた後、凝固魂を取り除くと後に血清が液状に残る。血清の化学組成は血漿中にあるフィブリノゲンと凝固因子Ⅱ,Ⅴ,Ⅷが欠如していることと血小板の崩壊により遊離した多量のセロトニンを含む等に違いがある。

医薬品の副作用に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせを下欄から選びなさい。

  • (a)副作用とは日常生活に支障をきたす程度の健康被害を指すものであって、眠気や口渇等の軽微なものは含まれない。
  • (b)医薬品の意図しない作用はすべて副作用である。
  • (c)厚生労働省が許可・承認した医薬品を使用した場合に、生じた有害な症状はすべて副作用である。
  • (d)副作用は容易に異変を自覚できるものとは限らない。

  1. (a)正, (b)正, (c)正, (d)正
  2. (a)誤, (b)正, (c)正, (d)誤
  3. (a)誤, (b)誤, (c)正, (d)正
  4. (a)誤, (b)誤, (c)誤, (d)正
  5. (a)誤, (b)正, (c)誤, (d)正
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答え
4
<解説> (a) 眠気や口渇等の軽微なものも含まれる。
(b) 医薬品の意図しない有害な作用を副作用といい、無害なものは副作用ではない。
(c) 副作用として扱われるのは、厚生労働省が許可・承認した医薬品を適正に使用した場合に限られる。

相互作用に関する次の記述のうち正しいものを1つ選びなさい。

  1. 相互作用を回避するにはある医薬品を使用している期間やその前後を通して他の医薬品を使用しないことが通常である。
  2. 医薬品の代謝産物には薬効がないので、相互作用を起こすことはない。
  3. 相互作用とは医薬品が吸収、代謝、分布、又は排泄される過程で起こるもので、医薬品が薬理作用をもたらす部位において生じることはない。
  4. 緩和を図りたい症状が明確である場合には、なるべくその症状に合った成分のみが配合された医薬品を選択することが望ましい。
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答え
4
<解説> 1 相互作用を回避するにはその医薬品との相互作用を生じるおそれのある医薬品や食品の摂取を控えなければならない。
2 医薬品の代謝産物にも薬効があることがあるので、相互作用を起こすこともある。
3 医薬品が薬理作用をもたらす部位において生じることもある。

医薬品の使用に関する次の記述のうち正しいものの組み合わせを選びなさい。

  • (a)一般用医薬品で即座に症状の改善を図りたい場合は通常2倍量まで増量することができる。
  • (b)アミノ安息香酸エチルが配合された医薬品は15歳未満の使用を避ける必要がある。
  • (c)症状が改善されないまま医薬品を使用し続けている場合、有害事象を招く危険性がある。
  • (d)一般用医薬品はみだりに他の医薬品や酒類と一緒に服用するといった乱用がなされると、過剰摂取による急性中毒を起こす危険性が高くなる。

  1. (a,b)
  2. (c,d)
  3. (a,c)
  4. (b,d)
  5. (a,d)
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答え
2
<解説> (a) 一般用医薬品は指定された分量で使用され、減量、増量などしてはいけない。
(b) アミノ安息香酸エチルは6歳未満の使用を避ける必要がある。

医薬品のリスク評価についてである。正しい組み合わせを選びなさい。

  • (a)医薬品の効果とリスクは、薬物暴露時間と暴露量の積で表現される用量-反応関係に基づいて評価される。
  • (b)GCPは、非臨床試験における安全性の基準である。
  • (c)ヒトを対象とした臨床試験における効果と安全性の評価基準には、国際的にGLPが制定されている。
  • (d)GPSPは、製造販売後の医薬品の調査及び試験の実施基準として制定されている。

  1. (a,b)
  2. (c,d)
  3. (a,c)
  4. (b,c)
  5. (a,d)
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答え
5
<解説> GCPは、臨床試験における安全性の基準である。ヒトを対象とした臨床試験における効果と安全性の評価基準には、国際的にGCPが制定されている。

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