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WEB問題集

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第130回:
“人体の働きと医薬品 Part22”は全部で10問です。
さぁ、やってみよう!

歯に関する記述について(  )の中に入れるべき正しい字句の正しい組み合わせはどれか。

歯は歯周組織(歯肉、歯根膜、歯槽骨、セメント質)によって、上下の顎の骨に固定されている。( a )の中に埋没している歯の部分を歯根、歯頚を境に口腔に露出する部分を( b )という。( b )の表面はエナメル質で覆われ、体で最も硬い部分となっている。エナメル質の下に( c )と呼ばれる硬い骨状の組織があり、神経や血管が通る歯髄を取り囲んでいる。

  1. (a)歯根膜, (b)歯冠, (c)象牙質
  2. (a)歯槽骨, (b)歯髄骨, (c)セメント質
  3. (a)歯槽骨, (b)歯冠, (c)象牙質
  4. (a)歯根膜, (b)歯髄, (c)セメント質
  5. (a)歯槽骨, (b)歯冠, (c)セメント質
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答え
3
<解説> 歯の齲蝕が象牙質に達すると神経が刺激されて、歯がしみたり痛みを感じるようになる。

咽頭、食道に関する記述について正しいものの組み合わせはどれか。

  • (a)咽頭は口腔から食道に通じる食物路と呼吸器の気道とが交わるところである。飲食物を飲み込む運動(嚥下)が起きるときには、喉頭の入り口にある弁が反射的に閉じることにより、飲食物が咽頭や気管に流入せずに食道へと送られる。
  • (b)胃の粘膜表皮を覆う細胞から粘液が分泌されることで、胃の内壁が損傷を受けることがある。
  • (c)唾液にはリゾチーム等の殺菌・抗菌物質を含んでおり、口腔粘膜の保護・洗浄、殺菌等の作用もある。
  • (d)胃の内壁は粘膜で覆われて多くのひだをなしている。粘膜の表面には無数の微細な孔があり、胃腺につながって胃酸を分泌することで胃粘膜を保護している。

  1. (b,d)
  2. (a,d)
  3. (c,d)
  4. (a,c)
  5. (a,b)
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答え
4
<解説> 胃酸は胃内を強酸性に保って内容物が腐敗や発酵を起こさないようにする役目を果たし、胃粘液は胃液による消化作用から胃自体を保護する役目を果たしている。

膵臓についての記述で(   )の中入れるべき正しい字句の組み合わせはどれか。

胃の後下部に位置する細長い臓器で、膵液を( a )へ分泌する。膵液は( b )である。膵液はトリプシノーゲンのほか、でんぷんを分解する( c )、脂質を分解するリパーゼなど、多くの消化酵素を含んでいる。

  1. (a)小腸, (b)中性, (c)アミロプシン
  2. (a)十二指腸, (b)弱アルカリ性, (c)アミロプシン
  3. (a)十二指腸, (b)中性, (c)アミラーゼ
  4. (a)小腸, (b)弱アルカリ性, (c)アミラーゼ
  5. (a)十二指腸, (b)弱アルカリ性, (c)ペプシン
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答え
2
<解説> 膵臓は炭水化物、蛋白質、脂質のそれぞれを消化するすべての酵素の供給を担っている。

小腸に関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。

  • (a)小腸は全長6~7mの管状の臓器で十二指腸、空腸、直腸の3部分からなる。
  • (b)十二指腸は胃から連なる約25cmのC字型に湾曲した部分で、膵液と胆汁を腸管内へ送り込んでいる。
  • (c)十二指腸から分泌される腸液に含まれる成分の働きによって、膵液中のペプシノーゲンがペプシンになる。
  • (d)空腸から分泌される粘液に、腸管粘膜上の消化酵素エレプシン、マルターゼ、ラクターゼ等が加わり、消化酵素して働く。

  1. (a,b)
  2. (b,c)
  3. (c,d)
  4. (a,d)
  5. (b,d)
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答え
5
<解説> 十二指腸で分泌される腸液に含まれる成分の働きによって、膵液中のトリプシノーゲンがトリプシンになる。 小腸は十二指腸、空腸、回腸の3部分に分かれる。

肝臓の役割について誤っているものはどれか。

  1. 小腸で吸収されたブドウ糖は血液によって肝臓に運ばれて、グリコーゲンとして蓄えられる。
  2. 消化管等吸収された、又は体内で生成した、滞留すると生体に有害な物質を肝細胞内の酵素の働きで代謝し、又は体外に排出されやすい形にする。
  3. 肝臓ではすべてのアミノ酸を合成することができる。
  4. コレステロール、フィブリノゲン等の血液凝固因子、アルブミン等、生命維持に必要な役割を果たす種々の生体物質を産生する。
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答え
3
<解説> 肝臓では必須アミノ酸以外のアミノ酸を生合成することができる。

大腸に関する記述について、正しいものはどれか。

  1. 大腸は管状の臓器で、内壁粘膜には絨毛がある。
  2. 大腸の粘膜から分泌される粘液は便塊を粘膜上皮と分離しやすく滑らかにする。
  3. 大腸の運動によって、腸管内を通過するに従って、電解質以外の水分が吸収され固形状の糞便が形成される。
  4. 大腸の腸内細菌は血液凝固に必要なビタミンD等の物質を産生している。
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答え
2
<解説> 大腸の内壁粘膜には絨毛がない。大腸を通過する際、水分とナトリウム、カリウム、リン酸等の電解質も吸収される。腸内細菌はビタミンK等の物質も産生している。

呼吸器系に関する記述について誤っているものを選びなさい。

  1. 肺は自力で膨らんだり縮んだりするのではなく、横隔膜や肋間筋によって拡張・収縮して呼吸運動を行っている。
  2. 喉頭の大部分と気管から気管支までの粘膜は線毛上皮で覆われており吸い込まれた粉塵、細菌等の異物は気道粘膜から分泌される粘液にからめとられ咽頭へ向けて排出される。
  3. 咽頭の後壁には喉頭がありリンパ組織が集まってできていて、気道に侵入してくる細菌、ウイルスに対する免疫反応が行われる。
  4. 鼻汁は常に少しずつ分泌されていて、リゾチームを含み、気道の防御機構の1つとなっている。
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答え
3
<解説> 咽頭の後壁には粘膜表面が凸凹した扁桃がある。扁桃はリンパ組織が集まってできている。

血液を構成するものの働きに関する記述とその名称について、正しい組み合わせはどれか。

  • (a)血液の浸透圧を保持する働きがあるほか、ホルモンや医薬品の成分等と複合体を形成して、それらが血液によって運ばれるときに代謝や排泄を受けにくくする。
  • (b)損傷した血管からの血液の流出を抑える仕組みに重要な役割を果たす。
  • (c)白血球の1/3を占め、血液のほかリンパ液にも分布している。リンパ節、脾臓等のリンパ組織で増殖し、細菌、ウイルス等の異物を認識し、それらに対する抗体を産生する。

  1. (a)グロブリン, (b)血漿, (c)リンパ球
  2. (a)アルブミン, (b)血小板, (c)単球
  3. (a)アルブミン, (b)血小板, (c)リンパ球
  4. (a)グロブリン, (b)血漿, (c)好中球
  5. (a)血漿, (b)血小板, (c)マクロファージ
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答え
3
<解説> グロブリンはその多くが免疫反応において、体内に侵入した細菌やウイルス等の異物を特異的に認識する抗体としての役割を担う。

腎臓に関する記述について正しいものはどれか。

  1. 腎臓には心臓から拍出される血液の1/3~1/2が流れている。血液中の老廃物の除去のほか、水分及び電解質の排出調節が行われており、血液の量と組成を維持して、血圧を一定範囲内に保つ。
  2. 骨髄における白血球の産生を促進するホルモンを分泌する。
  3. 食品から摂取、あるいは体内で生合成されたビタミンKを腎臓で活性型に転換して、骨の形成や維持の作用を発揮する。
  4. 尿細管では原尿中のブドウ糖やアミノ酸等の栄養分及び血液の維持に必要な水分や電解質が再吸収される。
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答え
4
<解説> 腎臓には心臓から拍出される1/5~1/4の血液が流れている。骨髄における赤血球の産生を促進するホルモンである。又、腎臓はビタミンDを活性型ビタミンDに転換する。

鼻に関する記述について、正しいものの組み合わせを選びなさい。

  • (a)鼻腔は薄い板状の軟骨と骨でできた鼻中隔によって左右に仕切られている。
  • (b)においに対する感覚は非常に鋭敏であるが、順応を起こしやすく長時間同じにおいを嗅いでいると次第にそのにおいを感じなくなる。
  • (c)副鼻腔の前部は毛細血管が豊富に分布していることに加えて粘膜が薄いため、傷つきやすく鼻出血を起こしやすい。
  • (d)鼻腔に入った埃等の粒子は、粘液に捉えられて線毛の働きによって副鼻腔内へ排出されるが、副鼻腔と連絡する管は非常に狭いため、鼻腔粘膜が腫れると副鼻腔の開口部がふさがりやすくなり、副鼻腔に炎症を生じることがある。

  1. (b,d)
  2. (a,c)
  3. (a,b)
  4. (b,c)
  5. (c,d)
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答え
3
<解説> 鼻腔の前部は毛細血管が豊富で、粘膜が薄いため、傷つきやすく出血を起こしやすい。副鼻腔も鼻腔と同様、線毛を有し粘液を分泌する細胞でできた粘膜で覆われている。副鼻腔に入った埃等の粒子は粘液に捉えられて線毛の働きによって、鼻腔へ排出される。

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