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WEB問題集

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第171回:
“人体の働きと医薬品 Part29”は全部で10問です。
さぁ、やってみよう!

胆嚢、胆汁の働きについて、誤っているものを1つ選びなさい。

  1. 胆嚢は肝臓で産生される胆汁を凝縮して蓄える器官である。
  2. 胆汁酸塩は脂質の消化を容易にし、又脂溶性ビタミンの吸収を助ける。
  3. 腸内に放出された胆汁酸塩の大部分は大腸で再吸収されて肝臓に戻される。
  4. 胆汁に含まれるビリルビンは血液中のヘモグロビンが分解されてできた老廃物で腸管内に排出されたビリルビンは腸管内に生息する常在細菌によって代謝されて、糞便を茶褐色にする色素となる。
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答え
3
<解説> 腸内に放出された胆汁酸塩の大部分は小腸で再吸収されて肝臓へ戻される。

次の肝臓についての記述について、正しい正誤の組み合わせを選びなさい。

  • (a)肝臓はコレステロール、血液凝固因子、アルブミン等を産生する。
  • (b)毒性の強いアンモニアから弱毒性の尿素への代謝が行われる。
  • (c)ヘモグロビンが分解して生じたビリルビンは肝臓で代謝される。
  • (d)ビタミンA、D等のほか、ビタミンB6,B12の貯蔵が行われる。

  1. (a)正, (b)正, (c)正, (d)誤
  2. (a)正, (b)正, (c)誤, (d)正
  3. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)正
  4. (a)誤, (b)正, (c)正, (d)正
  5. (a)正, (b)正, (c)正, (d)正
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答え
5
<解説> 肝臓は小腸で吸収されたブドウ糖をグリコーゲンとして蓄えたり、滞留すると生体に有害な物質を肝細胞内の酵素の働きで無毒化し、又は体外に排出されやすい形にする。

大腸に関する記述の正誤について正しい組み合わせを選びなさい。

  • (a)大腸内には腸内細菌が多く存在し、腸管内の食物繊維を発酵分解する。
  • (b)大腸内の腸内細菌は血液凝固や、骨へのカルシウム定着に必要なビタミンK等の物質も産生している。
  • (c)糞便中の大半は水分で、食物の残滓は約15%に過ぎない。
  • (d)大腸の運動によって、腸管内を通過するに従って水分とナトリウム、カリウム、リン酸等の電解質の吸収が行われ、固形状の糞便が形成される。

  1. (a)正, (b)正, (c)正, (d)誤
  2. (a)正, (b)正, (c)誤, (d)正
  3. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)正
  4. (a)誤, (b)正, (c)正, (d)正
  5. (a)正, (b)正, (c)正, (d)正
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答え
2
<解説> 糞便中の残滓は約5%に過ぎない。糞便中の大半は水分でそのほか、はがれ落ちた腸壁上皮細胞の残骸(15~20%)や腸内細菌の死骸(10~15%)が含まれる。

歯に関する記述のうち誤っているものを1つ選びなさい。

  1. 歯肉に隠れた歯の部分を歯槽骨、露出した部分を歯冠という。
  2. 歯冠の構造は内側から、歯髄、象牙質、エナメル質の3層からなる。
  3. 歯根の構造は内側から、歯髄、象牙質の2層からなりその外側をセメント質が覆っている。
  4. 歯と顎の骨との間には、歯肉、歯槽骨、歯根膜、セメント質が存在し、これら4つを合わせて、歯周組織という。
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答え
1
<解説> 歯肉に隠れた歯の部分を歯根といい、歯根は歯槽骨の中に埋没している。

胆嚢・肝臓に関する記述の正誤について正しい組み合わせを選びなさい。

  • (a)胆液には消化酵素は含まれていないが、消化管内容物に含まれる脂質成分を懸濁して、消化・吸収されやすい状態にする。
  • (b)肝臓はブドウ糖をグリコーゲンとして蓄える生体唯一の組織である。
  • (c)アミノ酸が分解された場合に生成するアンモニアは肝臓において尿素へと代謝される。
  • (d)肝臓では必須アミノ酸以外のアミノ酸を生合成することができる。

  1. (a)正, (b)正, (c)正, (d)誤
  2. (a)正, (b)正, (c)誤, (d)正
  3. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)正
  4. (a)誤, (b)正, (c)正, (d)正
  5. (a)正, (b)正, (c)誤, (d)誤
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答え
3
<解説> ブドウ糖からのグリコーゲン生成は骨格筋の組織でも行われ、骨格筋もその収縮のエネルギー源としてグリコーゲンを蓄えている。

次の臓器のうち、「握りこぶし大のスポンジ状臓器で、胃の後方の左上腹部に位置する。その臓器内を流れる血液から、古くなった赤血球を濾し取って処理する」ものはどれか、あてはまるものを1つ選びなさい。

  1. 腎臓
  2. 胆嚢
  3. 膵臓
  4. 脾臓
  5. 副腎
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答え
4
<解説> 健康な赤血球は柔軟性があるので脾臓内の網目構造をすり抜けられるが、古くなって柔軟性が失われた赤血球は引っかかり脾臓の組織に存在するマクロファージによって壊される。

次のリンパ系に関する記述で、誤っているものを1つ選びなさい。

  1. リンパ液の流れは主に骨格筋の収縮によるもので、流速は血流に比べて緩やかである。
  2. リンパ液は血漿の一部が毛細血管から組織の中に滲みだして組織液となったものである。
  3. 組織液は組織中の細胞に酸素や栄養分を供給して、老廃物を回収したのち、一部がリンパ管に入ってリンパ液となる。
  4. リンパ管には逆流防止の弁があって、リンパ球は一定の方向に流れている。リンパ管は互いに合流して次第に太くなり、最終的に鎖骨の下にある動脈につながる。
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答え
4
<解説> リンパ管は最終的にリンパ節と呼ばれる結節を経て、鎖骨下の静脈につながる。

次の腎臓についての記述で正しい正誤の組み合わせを選びなさい。

  • (a)横隔膜の下、背骨の左右両側に位置する一対の空豆状の臓器で内側中央部のくびれた部分に尿管、動脈、静脈、リンパ管等がつながっている。
  • (b)腎臓に入る動脈は細かく枝分かれして毛細血管が小さな球状になったボウマン嚢を形成する。
  • (c)ボウマン嚢から1本の尿細管が伸びて、腎小体と尿細管とで腎臓の基本的な機能単位(ネフロン)を構成している。
  • (d)腎小体では血液中の老廃物が濾過され、原尿として尿細管へ入り、尿細管では原尿中のブドウ糖やアミノ酸等の栄養分及び血液の維持に必要な水分や電解質が再吸収される。

  1. (a)正, (b)正, (c)正, (d)誤
  2. (a)正, (b)正, (c)誤, (d)正
  3. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)正
  4. (a)誤, (b)正, (c)正, (d)正
  5. (a)正, (b)正, (c)誤, (d)誤
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答え
3
<解説> 腎臓に入る動脈は枝分かれして毛細血管が小さな球状になった糸球体を形成する。糸球体の外側を袋状のボウマン嚢が包み込んでおりこれを腎小体という。

次の副腎に関する記述で誤っているものを1つ選びなさい。

  • (a)左右の腎臓の上部にそれぞれ付属し、皮質と髄質の2層構造からなる。
  • (b)副腎皮質ではアドレナリンが産生・分泌される。
  • (c)アルドステロンは体内に塩分と水分の排泄を促進し、カリウムを貯留する作用がある。
  • (d)副腎髄質ではアルドステロンが産生・分泌される。

  1. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)誤
  2. (a)正, (b)誤, (c)誤, (d)正
  3. (a)正, (b)誤, (c)誤, (d)誤
  4. (a)誤, (b)正, (c)正, (d)誤
  5. (a)正, (b)正, (c)誤, (d)誤
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答え
3
<解説> (b) アドレナリンが産生・分泌されるのは副腎皮質でなく副腎髄質である。
(c) アルドステロンは体内に塩分と水を貯留し、カリウムの排泄を促す作用がある。
(d) 副腎皮質からはアルドステロンが分泌される。

脳や神経系についての記述で正しい正誤の組み合わせを選びなさい。

  • (a)自律神経系は交感神経系と副交感神経系からなるが、交感神経は緊張状態に対応した態勢を取るように働き、副交感神経は安息状態となるように働く。
  • (b)中枢は末梢からの刺激を受け取って統合し、それらに反応して興奮を起こし、末梢へ刺激を送り出すことで末梢での動きを発生させ人間の身体を制御している。
  • (c)効果を及ぼす各臓器、器官に対して交感神経と副交感神経の二つの神経線維が支配している。
  • (d)脊髄は脊椎の中にあり脳と末梢の間で刺激を伝えるほか、末梢からの刺激の一部に対して脳を介さずに刺激を返す場合があり、これを脊椎反射という。

  1. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)誤
  2. (a)正, (b)誤, (c)誤, (d)正
  3. (a)正, (b)正, (c)誤, (d)正
  4. (a)誤, (b)正, (c)正, (d)誤
  5. (a)正, (b)正, (c)正, (d)誤
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答え
5
<解説> 脊髄は末梢からの刺激の一部に対して脳を介さずに刺激を返す場合があり、これを脊髄反射と呼ぶ。

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