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WEB問題集

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第93回:
“医薬品に共通する特性と基本的な知識 Part17”は全部で10問です。
さぁ、やってみよう!

妊婦の医薬品使用に関する記述について、誤っているものはどれか。

  1. 胎児は誕生するまでの間は、胎盤を通じて栄養分を受け取っているが血液が混ざることはない。
  2. 医薬品は胎盤関門によって、どの程度その成分が胎児へ移行するかは、未解明のことが多い。
  3. ビタミンA含有製剤は妊娠前後の一定期間にごく微量でも服用すると、胎児に先天異常を起こす危険性が高まる。
  4. 下剤は配合成分やその用量によって、流産や早産を誘発するおそれがあるものがある。
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答え
3
<解説> 妊娠前後の一定期間に通常の用量を超えて摂取すると胎児に先天異常を起こす危険性が高まる。

プラセボ効果に関する記述の正誤について、正しいものはどれか。

  1. プラセボ効果は不確実であるが、それを目的として医薬品を使用することもある。
  2. プラセボ効果によってもたらされる反応に、不都合なものはない。
  3. 医薬品を使用したとき、薬理作用によらない作用を生じることを暗示効果という。
  4. プラセボ効果は客観的に測定可能な変化として現れることもある。
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答え
4
<解説> 1.プラセボ効果は不確実であるが、それを目的として医薬品を使用してはならない。
2.プラセボ効果によってもたらされる反応に、望ましいものと不都合なものがある。
3.医薬品を使用したとき、薬理作用によらない作用を生じることをプラセボ効果という。

医薬品の品質に関する次の記述について、誤っているものはどれか。

  1. 「使用期限」とは、未開封の状態で保管された場合に品質が保持される期限であり、一旦開封されると記載されている期日まで品質が保証されない場合がある。
  2. 医薬品の品質は、温度や湿度、光等によって品質の劣化を起こしやすい。
  3. 医薬品は適切な保管・陳列がなされたとしても、経時変化による品質の劣化は避けられない。
  4. 医薬品が保管・陳列される場所の清潔性が保たれるならば、その品質は十分保証される環境である。
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答え
4
<解説> 保管・陳列場所が清潔であることは必要であるが、それだけでは十分とはいえない。

一般用医薬品の選択に関する記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 一般用医薬品で対処可能な症状の範囲は、小児であっても通常成人が使用する場合と変わらない。
  2. 一般用医薬品を一定期間使用しても、症状の改善が見られない人に対しては、別の医薬品を勧める方がよい。
  3. 症状が重い時には一般用医薬品を使用することは適切な処置とはいえない。
  4. 一般用医薬品は医療機関で治療を受けるまでの自己管理をセルフメディケーションという。
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答え
3
<解説> WHOによれば、セルフメディケーションとは、「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てする」こととされている。

医薬品の販売等に従事する専門家が購入者に確認すべき基本的なポイントに関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

  • (a)購入者側のニーズ、購入の動機
  • (b)その医薬品を使用する人が過去にアレルギーや医薬品による副作用等の経験があるか。
  • (c)その医薬品をすぐに使用するか。
  • (d)症状がある場合、それはいつ頃からか、その原因の特定はされているか。

  1. (a)正, (b)正, (c)正, (d)誤
  2. (a)誤, (b)正, (c)正, (d)誤
  3. (a)正, (b)誤, (c)誤, (d)正
  4. (a)正, (b)正, (c)正, (d)正
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答え
4
<解説> 言葉によるコミュニケーションから得られる情報のほか、その人の状態や様子全般から得られる情報も、状況把握につながる重要な手がかりとなる。

医薬品の販売等に従事する専門家が、一般用医薬品を販売する時の情報提供に関する記述のうち誤っているものはどれか。

  1. すぐに医薬品を使用する状況にない場合には、購入者等に対して、実際に使用する際に、販売時になされた情報提供の内容を思い起こしながら、改めて添付文書等に目を通すよう促す。
  2. 購入者が医薬品を使用する状況は随時変化する可能性があるため、販売数量は一時期に使用する必要量とするなど、販売時のコミュニケーションの機会が継続的に確保されるよう配慮が必要である。
  3. 医薬品の販売等に従事する専門家は購入者とのコミュニケーション技術を身につけるべきである。
  4. 購入者側に情報提供を受けようとする意識が乏しく、コミュニケーションが成立しがたい場合にあっては、状況把握等の必要はない。
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答え
4
<解説> コミュニケーションが成立しがたい場合であっても、購入者側から医薬品の使用状況について情報をできるだけ引出し、可能な情報提供を行っていくためのコミュニケーション技術を身につけるべきである。

医薬品の副作用に関する記述のうち間違っているものはどれか。

  1. 医薬品は治療効果が発揮されすぎて、副作用を生じる。
  2. 副作用とは、人体にとって不都合な作用であって、不都合を生じないものは含まれない。
  3. 複数の疾病を持つ人の場合、ある疾病のために使用された医薬品の作用が、その疾病に対して薬効をもたらす一方、別の疾病に対しては症状を悪化させたり、治療を妨げたりすることがある。
  4. アレルギー反応も副作用である。
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答え
1
<解説> 作用が強すぎて害を及ぼすことも副作用であるが、医薬品の人体に影響を及ぼす作用は一つとは限らず、別の思わぬ有害な作用を生じることもある。

サリドマイド製剤に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

  • (a)サリドマイド製剤は催眠鎮静剤等として販売されていた。
  • (b)サリドマイドは血管新生を妨げる作用があり、妊娠している女性が服用したことにより、出生時に四肢欠損、耳の障害等の先天異常が発生した。
  • (c)サリドマイドの鎮静作用は光学異性体のS体のみが有する作用である。
  • (d)腫瘍化した細胞近辺では血管新生が活発化し、腫瘍の成長を促すことから、サリドマイドを抗がん剤として用いることがある。

  1. (a)正, (b)正, (c)正, (d)誤
  2. (a)正, (b)正, (c)誤, (d)誤
  3. (a)誤, (b)誤, (c)正, (d)正
  4. (a)正, (b)正, (c)誤, (d)正
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答え
4
<解説> サリドマイドの鎮静作用はR体のみが有し、血管新生を妨げる作用はS体のみが有するとされている。しかし、サリドマイドが摂取されるとR体とS体が体内で相互に転換するため、R体のサリドマイドを遊離しても催奇形性は避けられない。

HIV訴訟に関する記述について、(  )の中に入れるべき正しい字句はどれか。

HIV訴訟は( a )患者が、ヒト免疫不全ウイルスが混入した原料血漿から製造された( b )製剤の投与を受けたことにより、HIVに感染したことに対する訴訟である。

  1. (a)白血病, (b)グロブリン
  2. (a)血友病, (b)アルブミン
  3. (a)血友病, (b)血液凝固阻止
  4. (a)血友病, (b)血液凝固因子
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答え
4
<解説> HIV訴訟はヒト免疫不全ウイルスに感染した血液製剤を使用した血友病患者が被害を受けたもので、『薬害エイズ事件』ともいわれている。

クロイツフェルト・ヤコブ病についての記載で誤っているものはどれか。

  1. 脳外科手術等に用いられていたヒト乾燥硬膜を介して罹患した。
  2. 原因物質はウイルスの一種であるプリオンであった。
  3. プリオンが脳の組織に感染し、抑うつ、不安などの精神症状で始まり、進行性認知症、運動失調等を呈する。
  4. プリオン不活化の化学的な処理が十分であれば防ぐことができた。
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答え
2
<解説> プリオンは細菌でもウイルスでもない蛋白質の一種である。

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