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過ぎたるは及ばざるがごとし!なにごともバランスが大切です~水中毒~
水中毒症状とは?
水と言えば、人間には欠かせないもの。なにも食べなくても水さえあればひと月近くは生きられるそうですが、水もなければ1~2週間でも命の危険にさらされます。
美容法やダイエット法でも、1日2リットル以上は水を飲むように薦めるものが多く、水は「がんばってでも」飲んだ方がいいという認識が最近は一般的ですが、だからといっていくらでも飲んでいいということではありません。
水中毒、という症状があります。
激に水急をたくさん飲むことにより、体内のナトリウム濃度が下がってしまい、低ナトリウム血症を引き起こすというものです。症状としては虚脱感や疲労感、嘔吐、頭痛などの諸症状に加え、重度になると、人格の変化や精神錯乱状態まで引き起こすとされます。
水の飲み過ぎで亡くなることも!?
驚いたのが、この「水の飲み過ぎ」で死亡事故まで起こっていたことです。
2007年カリフォルニアでの「トイレを我慢してどれだけ水を飲めるか」というラジオ局が主催したイベントで、7.6リットルの水を飲みほした女性が翌日お亡くなりになるという事故がありました。
また、脱水を恐れたマラソン・ランナーが大量に水を摂り、レース後に死亡したという事例も複数あるそうです。
以前、何年にも渡って毎日炭酸飲料を何リットルも飲み続けた方が急死したという海外のニュースも見たことがあったんですが、まさかただのお水の飲み過ぎで、それも急激に死亡事故にまで繋がるということには驚かされました。
世の中に、溺れているわけでもないのに「水を飲み過ぎたら危ないかも」と考える人がどの程度いるでしょうか。
水分摂取の注意点
通常、人間の腎臓が持つ最大の利尿速度が16ml/分であり、これを超える速度で水分を摂取すると水中毒を引き起こす恐れがあるとのことですが、なにごとも過ぎたるは及ばざるがごとしということなんですね。
【★ここに注意★】
- 水だけ摂っていると体内の塩分(ナトリウム)濃度が下がります。水分と一緒に塩分も摂るようにしましょう。
- 一般のスポーツドリンクは、汗ばむくらいの時には十分ですが、脱水が重度になってくると塩分濃度が足りません。その際には「経口補水液」を利用しましょう。
学童~成人(高齢者を含む)の1日当たりの経口補水液の目安量は、500~1000mlになります(脱水状態に応じて適宜増減が必要)。 - 激しい運動をしたり、夏の炎天下に長く外にいたり、大量の汗をかくなどの行動がなく、涼しい室内で過ごしているような時には、飲みたくないのに、漫然と水をたくさん飲むことはやめましょう。
- 喉が渇いた時に、少しずつ飲むことが基本ですが、自分では意思表示のしにくい幼児や高齢者は、周りの人間がきちんと必要な分補水できるよう注意しましょう。
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