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現場で役立つ季節の健康ネタ

身体に悪いのか、健康のために飲むべきなのか?~ジュースのあれこれ~

2015年、WHOより砂糖摂取量での新指針案が発表されました。内容は、1日の摂取カロリーに糖類が占める割合を5%未満に抑えるように呼びかけるもの。 2002年には同じく10%未満とされていましたので、従来の半分にするというものです。 これは「糖類」のお話ですので、二糖類(砂糖、乳糖、麦芽糖など) 、単糖類(ぶどう糖、果糖など)に限ったお話です。

1日の糖類の摂取量

ただ、単糖類・二糖類に限るとはいえ、平均的な大人の場合、総摂取カロリーの5%に相当する砂糖は約25グラム、ティースプーン6杯分ということですので、一般的な清涼飲料水や炭酸飲料1本分に含まれる糖類(約40g)よりも、まったく少ない量です。

つまり、1日にジュース1本飲めば、もう糖類の取りすぎということ。

★WHOが砂糖摂取量で新指針案 炭酸飲料1缶で摂り過ぎに(CNN)
http://www.cnn.co.jp/fringe/35044940.html

グリーンスムージー摂取の注意点

さて、そんな清涼飲料水や炭酸飲料をがぶ飲みするのは身体に悪いことは、誰だって多少認識のあるところです。

それとは正反対に「身体にいい」と数年前から大流行したのがグリーンスムージー。モデルさんなどが健康や美容のために取り入れているということが、流行のきっかけになりました。日頃足りない野菜を手軽に補えるというのも魅力だったようです。

もちろん食事にグリーンスムージーを取り入れることで体調が良くなった方も大勢おられるようですが、少し調べてみますと胃痛や肌荒れ、眠気、吐き気などが起きるようになったという方もおられるようです。

原因としては

  • 冷たいスムージーの飲みすぎなどによる身体の冷え
  • 流動食状のものを噛まずに流し込むように取ることなどによる胃の痛み・消化不良
  • 果物や野菜へのアレルギー
  • 甘い果物やはちみつ・甘酒などの比率が高い場合、急な血糖値の上昇に伴う不調

などが考えられるそうです。

これらの症状は「好転反応なので慣れればよくなる」と説明されることも多いようですが、実は健康食品などの医薬品でないものについて好転反応と説明することは薬事法に抵触します。「一時的に悪くなるが、その後良くなる」という表現は効能や効果を謳うことに該当してしまうのです。

健康的な身体をつくるには

★情報編  健康食品情報の冷静な受け止め方 Q&A(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/dl/kenkou_shokuhin06.pdf#search=’%E5%A5%BD%E8%BB%A2%E5%8F%8D%E5%BF%9C+%E8%96%AC%E4%BA%8B%E6%B3%95%E9%81%95%E5%8F%8D’
こちら⇒Q9に好転反応についての表記があります。

これが身体にいい!綺麗な人が愛飲している!と聞くと人情としては積極的に摂りたくなりますが、どんなに健康的なイメージのある生野菜だから果物だからといって、体調を絶対に崩さないという保証はありません。人の体調は人それぞれです。

万が一、飲んでいて身体の不都合、不調を感じるようなら、一旦飲むのを止めたり飲む回数を減らしてみるのも大事なことです。

ちょっとした自分の身体の反応に気をつけて、なにか不調を感じられた時には「これは好転反応だから」と頑張りすぎないように気をつけてくださいね!

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