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外見・美容も健康のうちということで~髪の寝癖のお話~
髪の健康は頭皮から
髪は頭皮から生えていますので、もちろんその健康は、皮膚環境に影響されるのです。
頭皮がたるんできてしまうと、顔まで老けてしまうという怖いお話もあります。最近では、シャンプーもしすぎは頭皮の乾燥やダメージを招くということで、よほど汗や汚れがひどくない場合は、数日置きに洗うことを薦める皮膚科医も増えてきているようです。
でも、そこは清潔好きな日本人。そう言われても……という、毎日シャンプー派の方も多いでしょう。
自分にあったシャンプーやトリートメント、その他ヘアケア商品を探してドラッグストアの棚のものを片っ端から試してみるというツワモノもいらっしゃるかもしれませんね。
寝癖はどうしてなるの?
ところで、どんなにいいシャンプーを使っても、朝起きて「髪が爆発!」という経験は、結構どなたにでもあるのではないでしょうか。
寝癖は、確かに多少はシャンプーやヘアケア商品で緩和されたりするのかもしれませんが、基本的にはただただ水分の問題なのです。
髪を構成するケラチンタンパクは、アミノ酸がつながったポリペプチドからできており、ポリペプチド同士をつなげているのは、以下の4種類の結合です。
- 1.水素結合
- 濡れることで簡単に切れますが、乾かすとまた繋がります。寝癖はこの性質から起こります。
- 2.イオン結合
- pHが変化することで切れます。切れると髪が傷みます。
- 3.シスチン結合
- パーマの時、薬液で人為的にこれを切ったり繋げたりしてウェーブを付けます。パーマは1.2.3の切断、再結合を利用してかけます。
- 4.ペプチド結合
- ほかの結合はそれぞれ修復されるのですが、これは切れたら二度と戻りません。ヘアカラーなどで切れます。枝毛は、この結合が切れたことでできます。
つまり寝癖は、寝る時に髪に水分が残っていたり、汗で湿ったりした状態のまま(水素結合が切れた状態のまま)枕などで押さえつけられる⇒髪が乾く⇒押さえられた形で水素結合が再結合されることによって起こります。
なので寝癖のまま固まった水素結合をもう一度切り、まっすぐな状態で再結合させてやれば直るのです。
寝癖の直し方
いやでも、濡らしても直らないし!という方。いらっしゃいますね?
その場合、髪の表面だけが濡れていて、ちゃんと内部まで浸透していないということが考えられます。
ポイントは「癖のついた部分だけでなく、生え際からしっかり濡らすこと」。水が髪に浸透するように少し時間を置いてから「まっすぐ伸ばすように乾かすこと」。
その他には、蒸しタオルを髪の生え際から、髪がしっとりするまで当ててやるといいそうです。
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