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具体的な指導がわかりやすい!1回あたりのうがい薬は何 mL?

医薬品にはさまざまな商品があり、それぞれに正しい使い方が決められています。錠剤や粉薬などは、たいてい水かぬるま湯で飲むだけで良いので1回分の量と飲むタイミングさえ気をつければ、難しいことはありません。しかし、それ以外では使い方の分かりにくい商品もありますよね。今回はうがい薬を初めて使うお客様へのアドバイス方法について考えてみましょう。

添付文書通りにうがい薬を薄めると?

実際の商品ではどのように使用するよう指示されているのでしょうか?

例えばシオノギヘルスケア(ムンディファーマ株式会社・販売提携)のイソジンうがい薬は「1回につき2~4mLを水約60mLに薄めて」とあります。

明治うがい薬も同様で「1回につき2~4mLを水約60mLに薄めて」使います。薄めずそのまま使用するタイプの明治うがい薬Cは「1回、約15~20 mL使用するうがいを2、3回」とあるので、実際に使用する量は他の商品と同様ですね。

主成分がポビドンヨードではなく水溶性アズレンの浅田飴AZうがい薬は「1回、本剤10~13滴(約0.4 mL)を水又は微温水約100 mLにうすめて、数回うがいをする。」とありますが、具体的に口に含む1回分の量は記載されていません。

1回のうがいで使うのは約15 mL

それでは、うがい薬の使い方をアドバイスするときにはどのようなポイントに注意したら良いでしょうか。

まず、1回分の量。「60 mLや100 mLを数回に分けて」とされ、1回に口に含む量が示されていない場合には「約15 mL」と具体的な数字を入れるようにするとお客様もイメージが掴みやすくなります。

こちらからおすすめする場合ももちろんですが、お客様から相談を受けたときには特に曖昧な表現は避けたほうが良いですよね。「適量」や「少し」「たくさん」など具体的ではない言葉は人によって感覚も異なりますので、より具体的になるようにアドバイスをしましょう。

「うがい」って結局どうやるの?

次に「うがい」の仕方。大人のお客様であればたいてい説明は必要ありませんが、「今までなんとなくやっていたけど、正しい方法が知りたい」という方もいます。

こうしたお客様には、「はじめに強めにブクブクをして、次にガラガラ、最後にもう一度ブクブク」などといった擬音語を織り交ぜると伝わりやすくなります。さらに、ガラガラうがいの際、全部で15秒以上のどに薬液が触れるようにするとより効果が高まることを伝えても良いでしょう。

また、体調が優れないときに15 mLを口に含んでうがいしたり、15秒以上うがいしたりするのはつらい、という場合は無理をせず少量ずつ行っても良いことをアドバイスしましょう。

お客様へ医薬品を提案する際には、正しく使えるようにアドバイスするのも大切な仕事ですよね。うがい薬では味やにおいも気になるポイントですので、可能であれば1度試しておくとより具体性のあるアドバイスになるでしょう。

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