登録販売者.com

ログイン 無料登録

登録販売者ドタバタ劇場

健康のために使っていたはずなのに…薬との併用に気を付けるサプリメントや健康食品

健康について自分で管理するべきと言われている現代、セルフメディケーションが推進されています。ちょっとしたことは自分でどうにかしなければならないと思っている方は、年々増えてきているのではないでしょうか。

たくさんの健康食品・サプリメント

健康志向に向かっている現代の社会では、たくさんのサプリメントや健康食品が販売されています。もちろん、自分自身の健康に気を遣うことはとても大切なことです。
ただし、体調を崩してしまったときに、何か薬を服用することになったのであれば今服用している健康食品・サプリメントに注意しましょう。

自身の健康はとても大切ですが、その健康を維持するために飲んでいたサプリメントや健康食品に、これから使用しようとする薬との、注意するべき飲みあわせや相互作用があるかもしれません。

健康食品やサプリメントとは?

そもそも健康食品・サプリメントとはどのようなものがあるのでしょう。
いくつもの種類がありますが、ビタミン剤、滋養強壮剤、カルシウム剤、アミノ酸のように栄養を補助する役目のあるものが主です。

使用方法としては、足りていない栄養素を補い身体の不調を招かないようにしたり、生活習慣の乱れから疲労がたまってしまったときに服用したりすることが多いです。市販されている健康食品・サプリメントには、主に使用する目的が記載されているため、自分が現在必要と思っているものをすぐに選択できるようになっています。

薬と一緒に服用するときに気を付けるもの

では、薬と一緒に服用する際に気を付けるべきものはどのようなものなのでしょうか。
例をいくつかあげますと、まずはセントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)です。セントジョーンズワートは鬱に効果が高いと言われておりますが、薬との相互作用がいくつかあり、薬の効果を減弱させてしまう可能性があります。サプリメントとして服用したい場合には自分の薬との相互作用について医師や薬剤師に確認をとりましょう。

他に鉄、マグネシウム、亜鉛などのミネラルも、薬との相互作用がある場合があります。抗菌薬の一部にはこれらのミネラル類によって吸収を妨げられてしまい、効果が減弱してしまうおそれがあります。

また、薬だけではなく検査に影響を与えることがあるものもあります。例としてよく服用している方がいるビタミンCなどがそうです。尿検査などの多くの検査に影響する場合があるため、検査が予定されている場合にはあらかじめ服用を控えておくようにしましょう。

健康を維持するために、栄養を補給するのは良いことです。ですがサプリメントや健康食品に頼りすぎず、普段から一日の食事に気を使って、食事の中から必要な栄養を補うような生活を送れるように、登録販売者として一言お客様にアドバイスができるようになれるとスキルアップにつながるのではないでしょうか。

arrow_drop_up