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- 便秘薬の使い方にも注意! 増やせば増やすほど効果が出るわけではありません! 副作用との関係性を説明します!
便秘薬の使い方にも注意! 増やせば増やすほど効果が出るわけではありません! 副作用との関係性を説明します!
便秘の種類について
- 弛緩性便秘…大腸の機能が低下しているために起こる。
- 直腸性便秘…直腸に便が入っていても便意か起こらないために起こる。
- 痙攣性便秘…大腸にけいれんがあり、便がスムーズに出ないために起こる。過敏性腸症候群の症状の一つであり、腸管の機能異常で、ストレスなどの外的要因との関係が大きく、腸管が非常に敏感な人に現れやすくなっています。
大きく分けて、この3種類になります。
便秘の改善策
便秘を改善させるために大切なポイントも大きく分けて3つあります。
- 便全体のかさ、量自体を増やす
- 適度に便が柔らかくなるように、便を適度な軟らかさに保つための『水分』をこまめに取る。
- 便を押し出すための『腸の適度な動き』
これらの3ポイントがバランスよく働くためには、規則正しい生活習慣が最も大切です。しかし、生活習慣を見直しただけでは足りず、どうしても下剤を服用しないとコントロールできない症状もあります。
では、次に下剤を効果的に使うための方法について説明していきます。
下剤の種類と、選び方について
まず、自身の便の状態や薬の性質を知ることと、目的にあった下剤を選択することが大切です。
市販されている便秘薬には、大きく分けて2種類あります。
1.腸を直接刺激する「刺激性便秘薬」
腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)を助ける作用があり、「浣腸」や「刺激性下剤」と呼ばれる薬があります。
①弛緩性便秘や②直腸性便秘に処方されることが多くなります。しかし、長期にわたって服用を続けると耐性ができたり、痙攣性便秘の場合は激しい腹痛を伴う可能性が高くなるため、注意が必要です。
2.便のかさや水分量を増やす「非刺激性便秘薬」
腸管内で膨張して便のかさ増しを行う「膨潤性下剤」、便に水分を与える「塩類下剤」などがあります。前者は③の痙攣性便秘、後者は食事性便秘で処方されることが多くなります。
最近、多く処方されたり、市販されている「酸化マグネシウム」は、非刺激性の内、塩類下剤に分類される便秘薬です。
腸管内の浸透圧を利用して便に水分を与え、軟らかくして排便を促します。
妊娠中、授乳中の方でも安心して服用でき、お腹が痛くなりにくく、耐性が出来にくいと言われています。
初めて便秘薬を試す方には、まずは酸化マグネシウムを服用していただき、効果がなければ刺激性便秘薬、という順番でおすすめしましょう。
※ただし、腎機能が落ちている人は、血液中のマグネシウム濃度が上昇して気分が悪くなったり、血圧低下や心停止までもたらす高マグネシウム血症に陥ったりするリスクがあるので、必ず用法用量を守るようにしてください。また、他の薬の吸収を妨げる場合があるので、持病がある人はまず医師や薬剤師に相談しましょう。
3.市販薬の種類
- 浣腸・・・イチジク浣腸(グリセリン、炭酸水素ナトリウム)等
- 刺激性下剤・・・コーラック(ビサコジル、ピコスルファート、センノシド)等
- 非刺激性下剤・・・マグミット(酸化マグネシウム)
これらの市販薬があります。症状に応じて適切なお薬を選びましょう。
治療はまず病気をよく理解し、
- ☆ストレスなどの外的要因の軽減
- ☆食事や排便など生活習慣の改善
- ☆高まっている腸管運動や、刺激に対する過敏反応の抑制
も大切なポイントとなります。
最後に、下剤の効果を高めるためには。
- 3度の食事をきちんと取ること。
- 食物繊維を多めに摂ること。
- 水分を多く取り、便を軟らかくして、排便しやすくすること。
- 便意がある時は我慢しないこと。
- 特に朝の排便を大切にするため、朝起きてすぐコップ一杯の水を飲みましましょう。
- 下剤は就寝前に服用するのが効果的です。
- 全身運動、腹筋力を強くする運動を行う。
日常的にできることを組み合わせて、便秘症状を緩和させていきましょう。
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