登録販売者.com

ログイン 無料登録

現場で役立つ季節の健康ネタ

パンケーキにはどちらをかけますか?~メープルシロップとはちみつの違い~

パンケーキの大人気に始まって、ワッフル、フレンチトースト、アサイーボウルにエッグベネディクトなどなど、最近のカフェはコーヒー・紅茶などの飲み物よりもそういうメニューで人気を博しているようですね!

100%が本物

中でも、パンケーキやフレンチトーストになくてはならないものがメープルシロップやはちみつなどではないでしょうか。

実はこのメープルシロップ、人工甘味料などを混ぜたものなども出回っていたりしますが、本物は100%楓の樹液を煮詰めたもの。

ミツバチが作るはちみつとは、同じような用途で使われることも多く、イメージも似ていますが、実は結構違うのです。

メープルシロップの効果

ご存知の方も多いかと思いますが、はちみつは1歳未満の子供に食べさせてはいけません。
はちみつにはボツリヌス菌が含まれている場合があり、腸内細菌の少ない赤ちゃんの場合、これが増殖して乳児ボツリヌス症になってしまう可能性があるからとされています。1歳以上になれば、体内で増殖する可能性はまずないとのこと。

翻ってメープルシロップですが、こちらは赤ちゃんが食べても大丈夫。
お砂糖の代わりに、自然な甘みや栄養価の高い甘味料を使いたいお母さんたちが利用することも多いようです。

メープルシロップには60種類を超える抗酸化物質(ポリフェノール)が含まれ、カルシウムやマグネシウム、亜鉛、カリウムなどのミネラルもバランスよく含まれています。

GI値も、砂糖やはちみつに比べると低いので、比較的血糖値の上昇が緩やかだとされています。カロリーもそのふたつに比べると少し低いです。

はちみつの効果

はちみつはミネラルなどの含有量ではメープルシロップに及びませんが、酵素を含み、殺菌力があるとされています。

実は薬価収載されているので、保険診療で処方できるのだそうです!
薬価にすると、10gで12円前後のようですね(笑)。

★日本薬局方ハチミツ(第3類医薬品)
http://www.info.pmda.go.jp/ogo/J0601005464_01_02

多くのはちみつの中でも、特にマヌカハニーの殺菌力は有名です。
通常はちみつの酵素は体内に入ると、カタラーゼ酵素の作用で受けて抗菌殺菌力が失われてしまうのですが、マヌカハニーのそれはカタラーゼ酵素にも影響を受けず、ピロリ菌抑制・殺菌にも効果があるという研究結果があります。
マヌカハニーを食べていると風邪も引きにくくなるなどと言われていますね。

★マヌカハニーの効果的な食べ方、使い方(All About マヌカハニー)
http://allaboutmanukahoney.com/article/indication/

大変すばらしい効果が謳われるマヌカハニーですが、問題点はとても高価なことでしょうか。

その他にも唇が荒れたらはちみつを塗るとか、石鹸などにもよくはちみつが含まれていることでも判るように、はちみつは保湿効果にも優れると言われています。
食用、外用と、さまざまな使い方をされてきたんですね!

最近ではGI値を気にする方も増え、精製された白砂糖ではない甘みを求める健康志向の方も多いですが、それぞれの特性を踏まえて美味しく上手に活用していきたいところです。

どちらにしても健康のためにはコーンシロップなどの混ぜ物を含まない、100%楓の樹液、100%はちみつを原材料にしたものを選んでくださいね。とても風味が良くて、「はちみつ風」「メープルシロップ風」の甘味料とはまた違う味わいがあります。 大きくなれば好みで選んでいただいて大丈夫。でも、繰り返しますが1歳未満の赤ちゃんにはちみつはNGですよ。お忘れなく!

arrow_drop_up