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「本剤によるアレルギー症状を起こしたことがある人」は使用しないこと
記載事項の意味
過去にその商品の使用でアレルギー症状を起こしたことがある人は、アナフィラキシーショックや皮膚粘膜眼症候群(スティーブンスジョンソン症候群)などの強い副作用を起こす可能性が高いため、その商品を再度使用してはいけません。
可能であれば同じ成分が含まれる商品は避けた方が良いでしょう。これまでの研究結果や経験則から、ヒトがアレルギー症状を起こしやすい、または起こしにくいとわかっているものもありますが、起こしにくい成分が絶対に安全というわけではありません。
この記載がない商品でも、発疹やかゆみ、息苦しさなどのアレルギー症状が現れた場合は速やかに医療機関を受診するよう指導が必要です。
また、もし別の薬でアレルギーの経験があるお客様に商品をおすすめする場合は、主成分だけでなく添加剤まで気を使ってください。
記載される薬効群
根本的には全ての商品でアレルギーを起こす可能性があるため、「してはいけないこと」の中でも多くの薬効群、商品に記載されることの多い項目です。
比較的発症例の多い解熱鎮痛剤、総合感冒薬、うがい薬(ポピドンヨードを含むものなど)などはもちろん、胃腸薬や下痢止めなどにも記載されています。
商品提案をする時に特に注意したいこと
近年アレルギーによる死亡事故等は一般にも広く知られるようになりましたので、理解されやすく説明しやすい内容でしょう。
しかし、世の中にはそういうこともあると理解していても自分が当事者になるとは思いもよらないケースがあります。そこで、注意喚起の意味でも「アレルギー症状」があったかだけでなく、「かゆみ」や「息苦しさ」など具体的な単語も交えて聞き取りをしましょう。また、最も注意しなければならないことは、アレルギー症状の発症を自覚しているにも関わらず自己判断で再度使用を試みている場合です。
お客様を疑うわけではありませんが、中には「アレルギーの可能性があると言うと(軽いのに)売ってもらえないのではないか」といった懸念や、「説明が長くなりそう」という理由からアレルギー歴を隠してしまう方もいます。
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