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「家族で飲める風邪薬はどれ?」は子どもの年齢に注目する

薬局やドラッグストアにはたくさんの医薬品がありますが、老若男女、季節を問わず需要があるのはやはり風邪薬ですよね。風邪があまり流行らない季節では常備薬としての購入相談が多くなるのも特徴です。常備薬として風邪薬をおすすめするときにはどのようなことに気をつけるべきなのでしょうか?

今ひいている風邪に使いたいのか、常備薬として買いたいのか

どんな相談の場合でも「だれが使うのか」はきちんとと聞くべきですが、風邪薬など使用頻度の高い医薬品は常備用として購入することも多いですよね?

したがって使用者の他に、今ひいている風邪を治すためなのか、常備しておくためのものが欲しいのか、またはその両方なのかを明確にする必要があります。

もし今ひいている風邪用の薬であれば、内容量が少量で症状に特化した商品がおすすめですし、常備用であれば満遍なくさまざまな症状に効くものや風邪のひきはじめに効果が強いものをおすすめすべき。必ず目的を聞くように心がけましょう。

「家族全員が使えて使い勝手の良いもの」は剤形にも注意

また常備用を希望する場合、家族構成や内容量にも注意を払うと良い接客ができます。

例えば子どもがいる家庭では子どもの年齢によって使える商品が変わりますよね。可能な限り家族全員が使用でき、3,4人が3日以上服用できる内容量の商品1つを紹介すべきですが、乳児がいるなど数種類をおすすめせざるをえない場合もあります。

さらに剤形的な選択も重要。ある程度嚥下に問題がない歳の子どもであれば、量の調節もしやすい錠剤タイプの商品は使い勝手がよいでしょう。しかし、錠剤が苦手な子がいる場合は、顆粒や散剤など希望を聞きながら決めます。カプセル剤は錠剤に比べてサイズが大きい場合も多いため、気をつけてください。

12歳未満に禁忌になるコデイン類に注意

すでに知っていることと思いますが、コデイン類の12歳未満への投与が2019年から本格的に禁忌へ変わります。現在は移行期間として使えている薬も使えなくなりますので、注意が必要です。

特に常備薬として購入する場合は1年以上お客様の家庭に残っている場合も考えられます。まだ11歳に達していない子どもがいるお客様にはよく説明をしましょう。もちろん現在禁忌でないからといって危険性が低いわけではないため、他に適した商品があればそちらをおすすめしてくださいね。

家族全員が使えるとなると注意すべきは乳幼児や妊婦、持病のある方や高齢者です。常備薬を販売する際には購入時だけでなく、妊娠したら飲めなくなるといった状況変化も考える必要がありますね。お客様の「これから」を意識して、きちんと説明ができるように心がけましょう。

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