登録販売者.com

ログイン 無料登録

登録販売者ドタバタ劇場

いよいよ花粉症本番!各点鼻薬の特徴

国民病ともいえる花粉症、つらいですよね。症状の重さは個人差が大きく、毎年本格的な季節になる前に受診する方もいますが、市販薬のみで対応しているお客様ももちろんいます。今回は花粉症にもよく使う点鼻薬について、配合される成分の特徴から考えてみましょう。

クロモグリク酸配合商品の連続使用期間

エージーノーズシリーズのアレルカットMやロートアルガードST鼻炎スプレーなどには、アレルギー反応を引き起こす物質を抑える効果を持つクロモグリク酸が配合され、鼻のかゆみやムズムズ感を取り除きます。

花粉症のお客様にはおすすめの商品ですが、3日間使用しても改善しない場合には花粉症やその他のアレルギー性鼻炎ではない可能性があるため、医師または薬剤師に相談するようアドバイスをしましょう。

またこれらの商品には血管収縮剤のナファゾリンも配合され、使いすぎによってかえって鼻づまりを悪化させてしまいます。したがって、2週間以上使用する場合にも相談するようアドバイスをする必要があります。

ステロイド含有商品は聞き取りをしっかりと

エージーノーズシリーズのアレルカットEXやコンタック鼻炎スプレー、ナザールαAR 0.1%、コールタイジン点鼻液aなどにはステロイド成分が配合され、局所的に炎症を抑える効果を持ちます。

効果は高いのですが、感染性の鼻炎の場合症状を悪化させてしまうことがあるため、季節性アレルギー専用として販売されています。

「鼻水が緑っぽい」や「痛みがある」などといった症状がある場合には感染性の副鼻腔炎である可能性があるため、お客様へおすすめする際には必ず聞き取りをして確認しましょう。また、喘息や緑内障患者、妊婦は使用できません。

局所麻酔剤が入った商品は使用感が良い?

花粉症でもそれ以外でもズルズルと鼻水が出続ける鼻炎は非常に不快なもの。その分、症状を緩和してくれる点鼻薬は、つい決められた回数や期間以上に使用してしまいがちですよね。

中でもコルゲンコーワ鼻炎ジェットやベンザ鼻炎スプレーなど局所麻酔剤のリドカインが配合された商品は使用感が良く、使いすぎになりやすいようです。使いすぎはもちろん、副作用や症状悪化の心配がありますので、お客様には用法用量を守るようアドバイスを行ってください。

鼻炎薬には抗ヒスタミン剤や血管収縮剤をはじめとして色々な成分が配合されています。各成分の特徴をしっかりと覚えておくことで、相談を受けたときより適した商品を選択することができます。可能であれば、もう一歩踏み込んで、薬液の粘度やスプレー容器の特徴なども押さえておきましょう。

arrow_drop_up